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第三の魔弾

正直なところ、世間の煽りに反して、レオ・ペルッツは今一つ私にとっては、引っかからない作家だ。リベンジも4冊目になったが、さてさてこちらはどうなんだろう?「最後の審判の巨匠」「夜毎に石の橋の下で」「ボリバル侯爵」第三の魔弾 (白水Uブックス)レオ・ペルッツ 前川 道介 白水社 2015-07-08by G-Tools神聖ローマ帝国を追放され、新大陸に渡った“ラインの暴れ伯爵”グルムバッハは、アステカ国王に味方して、征服者コルテス...

狂気の巡礼

「ハードライフ」ともう一冊東京国際ブックフェアで国書刊行会様で購入したのがこちら。「動きの悪魔」に続いて、ステファン・グラビンスキの2冊目。狂気の巡礼ステファン・グラビンスキ 芝田文乃 国書刊行会 2016-09-23by G-Toolsいきなり装丁から褒めるのもなんだが、装丁はとても私の好み。薄手だがケースに入っていて、本体はソフトカバー。ケースには窓があり、そこから本体が覗けるという仕組み。裏表紙の写真もキレイ。日...

山椒魚戦争

買ってから知ったのだけれど、有名なチャペックの「山椒魚戦争」、小学館のこのシリーズは完訳版ではなくて、簡略版ということだ。云ってよ、というか表示してよ。。。。でも話はとても面白かったし、このユーモアと風刺、飄々とした語り口などは、いかにもチャペックだ。山椒魚戦争 (地球人ライブラリー)カレル チャペック Karel Capek 小学館 1994-10by G-Tools南洋の島で発見された山椒魚。教えれば人間の言葉も獲得し、文字も...

奇妙な孤島の物語:私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島

さて、半月近くもブログの更新を怠り、3冊の本を溜め込んで、夏休みに突入した。最初の2冊がどうのということではないが、3冊目のこれ、1年に一度遭遇できるかどうかというくらい衝撃を受けてしまった。奇妙な孤島の物語:私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島ユーディット・シャランスキー 鈴木仁子 河出書房新社 2016-02-26by G-Tools作者のユーディット・シャランスキー は旧東ドイツ生まれ。彼女は1980年生ま...

たんぽぽ殺し

「ポーランド旅行」でデーブリーンデビューをしてみたが「ベルリン・アレクサンダー広場」まではまだまだ遠い道のり。アマゾンで彼の作品をつらつらと検索すると、そもそもそれほど沢山の邦訳があるわけではないのだが、とにかく値崩れしていない作家。こちらは今年発売された新装版。「たんぽぽ殺し」をはじめとする短篇集で、「ベルリン・アレクサンダー広場」の肩慣らしに是非との声もあったので、まずはデーブリーンの処女作で...

囀る魚

囀るって漢字はフリガナを振ってくれないと読めないな。227ページ、¥1,600。本好きなための本っていうなら、とりあえず。。。囀(さえず)る魚アンドレアス セシェ Andreas S´ech´e 西村書店 2016-05-27by G-Tools無類の本好きにして内気な青年ヤニスはアテネの旧市街の古びた書店に迷い込み、神秘的な女主人リオに出会う。本を熟知する彼女にいざなわれ、果てしない本の愉しみを分かち合う喜びに熱中するヤニスだったが、それも束...

女ねずみ

「ブリキの太鼓」で、初めてギュンターグラスに出会い、度肝を抜かれた。そして2冊目。女ねずみ (文学の冒険)ギュンター・グラス 高本 研一 国書刊行会 1994-12by G-Toolsそれにしても、ギュンターグラスの作品ってすべてこんなに濃厚なのか?400ページに見えて、小さな文字で2段組はGW期間中にだらけていたら、随分と時間がかかってしまった。そしてこんなに時間をかけていながらだ。(白旗ね)1986年に執筆されたこの『女ねずみ...

ポーランド旅行

Alfred Döblinといえば、「ベルリン・アレクサンダー広場」。20世紀前半の前衛文学の伝説的名作が復活し、現在お金さえ出せば入手可能だが、¥5,000というお値段に怖気て未だ眺めているだけ。ということで、こんなものから始めてみた。ポーランド生まれ、ドイツ系ユダヤ人の彼が、1924年秋にポーランドを訪れた際の旅行記だ。プロイセンのシュテッティン(現ポーランド領)に生まれた彼は、ユダヤ人であることを意識せずして成長し...

時の止まった小さな町

「剃髪式」の続編にて、おそらく完結篇。「剃髪式」で中心となったフラバルの両親に代わり、少年フラバル視点で描かれる愛する故郷の町の物語。時の止まった小さな町 (フラバル・コレクション)ボフミル フラバル 平野 清美 松籟社 2015-12-10by G-Tools戦争がはじまり、祖国が消えた。戦争がおわり、新しいかたちの国ができた。ボヘミア地方の小さな町とビール醸造所でも、また別の新しい時代が始まる。しかしそこには、古い時へ...

ブリキの太鼓

年明けから延々とダラダラと「ブリキの太鼓」を読んでいた。河出書房新社の池澤夏樹=個人編集世界文学全集は池内紀訳だったが、あの本を通勤で運び続ける気概がなく、3分割された集英社の文庫版で妥協した。ギュンター・グラスを読むのは初めてだ(家に「女ねずみ」があった気がするが・・・)。そのギュンター・グラス、1999年にノーベル文学賞を受賞し、その後、自伝的作品『玉ねぎの皮をむきながら』で、ナチの武装親衛隊であっ...

12人の蒐集家/ティーショップ

東欧のボルヘスだそう。ゾラン・ジヴコヴィッチはセルビアの作家。12人の蒐集家/ティーショップ (海外文学セレクション)ゾラン・ジヴコヴィッチ 山田 順子 東京創元社 2015-11-28by G-Toolsなぜボルヘスを引き合いに出したのかは謎だけど、いやボルヘスじゃあ、ない。「12人の蒐集家」は12篇の短篇集だが、そのどれも摩訶不思議なものを蒐集している謎のコレクターの物語。日々、夢、死、ことば、果てはEメールまで。そして12...

影をなくした男

1814年に刊行されたというから、かれこれ200年前のお話し。かなりよく知られた話しらしいが、私はとんと知らなかった。童話みたいなものを想像し He lived happily ever after な結末なのかと思いきや、そうじゃあないのね。翻訳はあの池内紀。影をなくした男 (岩波文庫)シャミッソー Adelbert von Chamisso 岩波書店 1985-03-18by G-Tools金に困っていた主人公ペーター・シュレミールは、金策に訪れた富豪の屋敷で、灰色の服を...

ふくろうの眼

未読の「文学の冒険」シリーズ。現代ドイツの千夜一夜物語(らしい)。Gerhard Kopf は1948年生まれというから戦後世代の作家。難解というコメントも見たが、どうも私は気に入った。で、他に本はないのかとググって見たが、どうも邦訳はない様子。知名度もないし、レビューも僅かばかりで、残念ながらどうも人気はないみたいだ。ふくろうの眼 (文学の冒険)ゲルハルト ケップフ Gerhard Kopf 国書刊行会 1993-07by G-Tools  ここ...

星界小品集

こんな記事をネットで見つけた。妙にそそられるんだが、アマゾンなんぞでは、販売しない方針なのか、手に入れるのがどうも大変そう。パウル・シェーアバルト 『セルバンテス』鍛冶工場を訪れた作者に頼まれ、親方の指図で20人の鍛冶屋が大槌で地面を叩くと、地中からドン・キホーテ主従とセルバンテスが現れた。作者を含む一行は巨大化した驢馬ロシナンテの背に乗り、世界漫遊の旅へ……。奇想天外な冒険物語。垂野創一郎訳。挿画:...

動きの悪魔

国書さん、タイトルとTwitterでの煽りにすっかりやられ、買いましたよ、新刊で・・・動きの悪魔ステファン グラビンスキ Stefan Grabi´nski 国書刊行会 2015-07-27by G-ToolsStefan Grabi´nskiって誰?ってことだが、1887年、オーストリア=ハンガリー帝国領ガリツィア・ロドメリア王国のカミョンカ・ストルミウォーヴァに生まれる。ルヴフ大学でポーランド文学と古典文献学を学び、在学中に作家デビューするが、卒業後は教職に就...

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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