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怪奇な話

まだ飽きていない。怪奇な話 (中公文庫 A 50-6)吉田 健一 中央公論新社 1982-08-10by G-Tools短篇集ということでよいのだろうか?吉田氏、タイトルにあまり凝らないタイプとみえて、タイトルから想像する内容と実際の内容が大きくずれていて、あっけにとられた。どう見ても幽霊話しにしか見えないのに、否、実際に幽霊のようなものは登場するが、真夏の怪談話しでもなんでもない相変わらずの吉田節。その幽霊とやらも何の悪さもし...

東京の昔

まだまだ続く、吉田健一氏。これって、彼が戦後若かりし日を思い出しながら、あーでもない、こーでもない、と回想した古き良き時代の東京下町に関するエッセイだと勝手に思い込んで読み出したら(途中までそうだと思って読んでいた)、ちょっと違う。フィクションはフィクションなのかもしれないが、それもまた何かがチト違う。大きな事件が起きるわけでもなく、淡々としたほぼ日常を描きながら、文体もさることながら、スタイルま...

ヨオロッパの世紀末

吉田健一氏、どこから読んだらよいのかわからず、適当に見繕って集めているので、今回は、いや、これって初心者がよんじゃあ、いけなかった、と思ったけれど後の祭り。ヨオロッパの世紀末 (岩波文庫)吉田 健一 岩波書店 1994-10-17by G-Tools18世紀のヨーロッパこそが、ヨーロッパがヨーロッパたる由縁のその文明を完成させた世紀。19世紀末のヨーロッパは、ヨーロッパ=世界となった野蛮と卑俗の19世紀ヨーロッパに訣別し...

英語と英国と英国人

その名は知っていたが、そしておそらく、翻訳の2冊や3冊は読んでいるだろうと思うのだが、ずっとスルーしてしまった吉田健一氏が、突如湧いて出てきた(どこから湧いて出てきたんだか??)こんな紹介をすると、とても失礼なのだろうが、とは云っても、彼の場合は枕詞のように”あの吉田茂の息子”と、紹介されてしまう。この本を読んだ後は実感としてよくわかる。それはとても失礼な紹介だ。英語と英国と英国人 (講談社文芸文庫―現...

ジャコメッティ

針金細工のような彫刻で有名なAlberto Giacomettiは、スイスのイタリア語圏で1901年に生まれた。1922年にパリに移り、戦時中は一旦スイスに避難するが、それを除けば、生涯をフランスで過ごした。日本人哲学者である矢内原伊作によるこの『ジャコメッティ』は、矢内原が1956年にジャコメッティに出会い、彼のモデルを務め、その後1961年にかけて5度の夏をパリでジャコメッティとともに過ごした記録だ。ジャコメッティ矢内 原伊作 ...

一汁一菜でよいという提案

恥ずかしながら、2018年最初の読んだ本がこれ。一汁一菜でよいという提案土井 善晴 グラフィック社 2016-10-07by G-Tools恥ずかしいから言い訳する。この正月もせっせとおせち料理を作った。今年の年末に自ら参考にするので、記録を残しておこう。 さて、今年は手を抜くことにした。去年はお重が2つあったが、ことしは1つ。但し、これは私と父が二人で食べていたバージョン。これに妹の子供たちが来るときだけは、肉モノをど~~...

夢十夜

折角なので、しかも青空文庫はタダなので、もう一つかる~~く漱石を読んでみた。実は年末に読んでいたが、そのままほかっておいたら、ぼーっとした印象しか今となっては残っていない。夢十夜夏目 漱石 2012-09-27by G-Tools夢のオムニバス。夢のオムニバスといえば、黒澤明監督の『夢』を思い出し、さらにはタブッキの『夢の中の夢』を思い出した。我が最強のタブッキ様には敵わないが、漱石には漱石の夢物語があるのだね。「こ...

草枕

何故、夏目漱石なんて読んだのだろう?と自分に今更聴いてみたが、よくわからない。漱石は既に版権が切れているので、青空文庫でいくらでも読める。もちろんハードコピーの本を探しても、実に様々な本があるわけだが、この青空文庫のバージョンは新字新仮名といいながら、高校時代の教科書のように、まあ、難しい漢字が沢山ある。時代というよりも、これは漱石のペダンティック思考のせいか?草枕夏目 漱石 2012-09-27by G-Tools...

山師カリオストロの大冒険

All Reviewsなるサイトを鹿島茂氏が立ち上げたらしく、最近毎日見ている。これは、インターネット書評無料閲覧サイトで、活字メディア(新聞、週刊誌、月刊誌)に発表された書評を再録してくれるものらしい。書評のアーカイブですね。もちろんサイトそれ自体が存在することが凄いのだけれど、さらにいいのは、過去にまでさかのぼってくれるところ。既に逝去された方のレビューであっても読むことができる。澁澤龍彦氏や、米原万里...

未来いそっぷ

実家の本棚を物色していたら、こんなものが出てきた。失礼ながら時間潰しに読み始めてみた。執着して読んでいたわけではないが、日本人なら誰でも(笑)一度は、星新一のショートショートを読んでるはず、と私は決めてかかっている。私だって(覚えちゃいないが)子供の頃や学生時代2冊や3冊読んでいると思う。四半世紀以上経て、改めて読む星新一はどんなだろう?未来いそっぷ (新潮文庫)星 新一 新潮社 1982-08-27by G-Tools星...

京都のおねだん

この春から姪っ子が大学入学を機に、何と京都暮らしを始めた。どうも京都に行きたかったらしく(動機は聞いたがよくわからん)、はなから京都狙いの大学受験で、見事に京都行を果たした。動機はさておき、心意気は伯母さんも認めている次第。受験前の下見で、母(つまり妹)と伯母さんと姪っ子の三人が、能天気に観光気分で日帰り京都旅行をしたのは、去年の秋。まだ紅葉はだいぶ先でちょっと暑いくらいの晴天の一日。思い出すに、...

タブッキをめぐる九つの断章

こんな本がでていて、驚いた。タブッキをめぐる九つの断章 (境界の文学)和田 忠彦 共和国 2016-12-23by G-Tools須賀敦子さんの後を継いで、最近では和田忠彦氏がタブッキの本を翻訳してくれている(感謝、感謝)。タブッキがこの世を去ってから早5年。この本は、新聞・雑誌、展覧会カタログに発表されたエッセイや、翻訳された本のあとがきをまとめたものだから、たぶんほとんど既読なのかもしれないが、なんせ、タブッキの本は面...

骸骨考

以前に中欧の墓巡りというものに惹かれ読んだ「身体巡礼~ドイツ・オーストリア・チェコ」だったが、イタリア・ポルトガル・フランス編が準備中だということをその後すっかり忘れていた。最近雑誌「考える人」が休刊になったという記事を読んでいたら、このイタリア・ポルトガル・フランス編を見つけてしまった。なんだ、こっそり出ていたのか・・・ 今月はのっけから私生活だけで息切れしそうだったので、読書が全く進んでいない...

一千一秒物語

ということで、すかさず稲垣足穂の「一千一秒物語」に行った。新潮文庫だが、私が読んだ版はこれじゃない。一千一秒物語 (新潮文庫)稲垣 足穂 新潮社 1969-12-29by G-Tools こっちです。当たり前の話だが、ガイブンばっかり読んでいるとネット検索してもヒットしないものはホントにヒットしなくて、そんなに売れていないのかと心配になるが、日本文学なんて読み切れないほどヒットする。初めて読んだ稲垣足穂だけど、ちょっとグ...

柿の種

どうして寺田寅彦を選んだんだっけ?と既に忘れたが、私には稀な日本人の作品、新たに新規一名追加。こうやって少しづつ増やしていこう(・・・という気持ちはかなりある)。柿の種 (岩波文庫)寺田 寅彦 岩波書店 1996-04-16by G-Tools「なるべく心の忙しくない、ゆっくりとした余裕のある時に、一節ずつ間をおいて読んでもらいたい」と寺田先生はおっしゃるが、オーバーフロー気味でもー何もしたくない!と倒れそうになっていた...

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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