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吉田健一ふたたび

1977年に没した吉田健一。没後40年以上を経て、新たな吉田健一論が出た。評論の類は苦手だ。何だか小難しいし、作品の裏側をあーだこーだと解説されると興醒めだし、時には画一的な見方を強要されている気にもなってしまう。読み方のお手本は本来不要。でも、例外の作家もいる。その中の一人が吉田健一。どうにもあのチャーミングさが好きなのである。吉田健一ふたたびposted with amazlet at 19.09.06川本 直 樫原 辰郎 宮崎 智之...

おたのしみ弁当

この度、会社を辞めることにした。転職ばっかりしていたにも関わらず、引継がこんなに大変だったことはない。思うにろくでもない会社ほど引継は大変になると思われる。この顛末はヒマになったら書いてもいいが(当面プータローになる)、おかげでとっくに読み終わったこの本の感想は書けないし、精神的にもアンバランスで本なんて全く読めない。でもあと一週間で手切れとなるので、いまはじっと我慢している。おたのしみ弁当 吉田...

汽車旅の酒

ついでなので、もう一冊、酒と旅シリーズ。立て続けに読んだら、どのエッセイがどっちに合った話なのか、わからなくなってきたので、まあ、吉田健一と酒と旅と美味い喰物の話しについて・・・ということで。汽車旅の酒 (中公文庫)吉田 健一 中央公論新社 2015-02-21by G-Tools何の用事もなく、気づいたら汽車に乗って旅にでていたというのが理想の形だそうで、もちろん名所旧跡巡りなんかせず、読書でさえ愚の骨頂らしい。新潟に...

酒肴酒

完全な下戸である私は、酒の話しは恐れ多くて避けていた。酒飲みの気持ちなんてわからない。でも、吉田健一と云えば、酒だ。そして、本人の気持ちがどうであれ、酒に関する彼のエッセイは多いし、ファンが多いことも確か。そして、読み終えたあと、改めて納得した。この味わいは他に例をみないな・・・酒肴酒 (光文社文庫)吉田 健一 光文社 2006-02-09by G-Tools彼の文学論は正直私には理解できないことも多いが、この酒と喰物の...

書架記

う~~ん、そうきたか、というのが感想。吉田健一氏がよくある愛書の紹介なんてするはずなかった。書架記 (中公文庫 A 50-5)吉田 健一 中央公論新社 1982-02-10by G-Tools下記が掲載されているのだが、どれ一つ読んでいない。読んでいればわかるという単純なものでもない。途中気づいたんだよね、これは本の紹介ではなく、彼の自伝みたいなものなのだろう。ラフォルグの短篇集「ヴァリエテ」プルウストの小説ドヌ詩集「悪の華」ワ...

父・吉田健一

ということで、今回は父と娘篇。表紙の写真の皿は、作品中にも出てくるが、吉田健一が作り娘の暁子さんにプレゼントしたものだ。これが吉田健一の書く文字なんだな。父・吉田健一吉田 暁子 河出書房新社 2013-12-20by G-Tools「父の一生は、ものを書きたくてものを書き始め、結婚して家庭を持ち、ものを書いて生計を立て、犬を飼い、面白い本、良い文章を読み、美味と酒に親しみ、良い友人とつき合い、旅を愛したというもので、い...

父のこと

巷の噂では、吉田健一氏は父の吉田茂と折り合いが悪かったという。どうだろうな?この本を読む限りでは、そうとは思えない。後半は大磯の吉田邸で記者付とはいえ、二人で対談している会話が収録されている。決して一般的とは云えない親子だから故の噂だと思える。私はさすがに吉田茂は歴史教科書の人で実感はないが、大磯の吉田邸は身近に感じている。2009年に火事で全焼したが、その後再建された。父のこと (中公文庫)吉田 健一 ...

三文紳士

Welcome Back! 英語本に時間を使い過ぎたので、一旦ここに戻ろう。なんだか、句読点が多いな、この本(笑)。句読点が多いと、あのウネウネ感も影を潜めてしまったようで、ちょっと淋しい。余談だが、読み終わるまで、タイトルは「三文文士」だと思っていたら、文士ではなく紳士だった。文士では洒落も何もない。三文紳士 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)吉田 健一 講談社 1991-11-01by G-Tools戦中・戦後を中心とした自伝的...

怪奇な話

まだ飽きていない。怪奇な話 (中公文庫 A 50-6)吉田 健一 中央公論新社 1982-08-10by G-Tools短篇集ということでよいのだろうか?吉田氏、タイトルにあまり凝らないタイプとみえて、タイトルから想像する内容と実際の内容が大きくずれていて、あっけにとられた。どう見ても幽霊話しにしか見えないのに、否、実際に幽霊のようなものは登場するが、真夏の怪談話しでもなんでもない相変わらずの吉田節。その幽霊とやらも何の悪さもし...

東京の昔

まだまだ続く、吉田健一氏。これって、彼が戦後若かりし日を思い出しながら、あーでもない、こーでもない、と回想した古き良き時代の東京下町に関するエッセイだと勝手に思い込んで読み出したら(途中までそうだと思って読んでいた)、ちょっと違う。フィクションはフィクションなのかもしれないが、それもまた何かがチト違う。大きな事件が起きるわけでもなく、淡々としたほぼ日常を描きながら、文体もさることながら、スタイルま...

ヨオロッパの世紀末

吉田健一氏、どこから読んだらよいのかわからず、適当に見繕って集めているので、今回は、いや、これって初心者がよんじゃあ、いけなかった、と思ったけれど後の祭り。ヨオロッパの世紀末 (岩波文庫)吉田 健一 岩波書店 1994-10-17by G-Tools18世紀のヨーロッパこそが、ヨーロッパがヨーロッパたる由縁のその文明を完成させた世紀。19世紀末のヨーロッパは、ヨーロッパ=世界となった野蛮と卑俗の19世紀ヨーロッパに訣別し...

英語と英国と英国人

その名は知っていたが、そしておそらく、翻訳の2冊や3冊は読んでいるだろうと思うのだが、ずっとスルーしてしまった吉田健一氏が、突如湧いて出てきた(どこから湧いて出てきたんだか??)こんな紹介をすると、とても失礼なのだろうが、とは云っても、彼の場合は枕詞のように”あの吉田茂の息子”と、紹介されてしまう。この本を読んだ後は実感としてよくわかる。それはとても失礼な紹介だ。英語と英国と英国人 (講談社文芸文庫―現...

ジャコメッティ

針金細工のような彫刻で有名なAlberto Giacomettiは、スイスのイタリア語圏で1901年に生まれた。1922年にパリに移り、戦時中は一旦スイスに避難するが、それを除けば、生涯をフランスで過ごした。日本人哲学者である矢内原伊作によるこの『ジャコメッティ』は、矢内原が1956年にジャコメッティに出会い、彼のモデルを務め、その後1961年にかけて5度の夏をパリでジャコメッティとともに過ごした記録だ。ジャコメッティ矢内 原伊作 ...

一汁一菜でよいという提案

恥ずかしながら、2018年最初の読んだ本がこれ。一汁一菜でよいという提案土井 善晴 グラフィック社 2016-10-07by G-Tools恥ずかしいから言い訳する。この正月もせっせとおせち料理を作った。今年の年末に自ら参考にするので、記録を残しておこう。 さて、今年は手を抜くことにした。去年はお重が2つあったが、ことしは1つ。但し、これは私と父が二人で食べていたバージョン。これに妹の子供たちが来るときだけは、肉モノをど~~...

夢十夜

折角なので、しかも青空文庫はタダなので、もう一つかる~~く漱石を読んでみた。実は年末に読んでいたが、そのままほかっておいたら、ぼーっとした印象しか今となっては残っていない。夢十夜夏目 漱石 2012-09-27by G-Tools夢のオムニバス。夢のオムニバスといえば、黒澤明監督の『夢』を思い出し、さらにはタブッキの『夢の中の夢』を思い出した。我が最強のタブッキ様には敵わないが、漱石には漱石の夢物語があるのだね。「こ...

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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