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夜の声

未知谷から刊行されたナタリーア ギンツブルグ初期三部作も、これで最終。もうないのかと調べてみるが、多分寡作な作家だったようで、そもそも著作が少ない。 夜の声ナタリーア ギンツブルグ Natalia Ginzburg 未知谷 2016-06by G-Tools『こんな風でした』『わたしの夫』『夜の声』の中篇が3篇。全2作と変わることない低音重奏とちょっと突き放したような硬い文章。ググってもほとんどレビューがヒットしないので、世の人々には知...

町へゆく道

「わたしたちのすべての昨日」に続く、Natalia Ginzburg 。今回は、中/短篇集。町へゆく道ナタリーア ギンツブルグ Natalia Ginzburg 未知谷 2016-07by G-Toolsヴァレンティーノ 1957年射手座 1957年 町へゆく道 1942年短篇 (母親/不在/海辺の家) 変わらず家族の物語。普通の人々の現実の暮らし。『わたしたちのすべての昨日』とどこが違うのか?と云われそうだ。灰色の風景、淡々とした低い口調、装飾のない写実ばかりの...

わたしたちのすべての昨日

Natalia Ginzburg の新刊を偶然にも発見して、相当に驚いた。「人がやらないことしかやらない」という未知谷という出版社だからこそ、再びNatalia Ginzburg の作品を手に取ることができた。感謝感激である。Natalia Ginzburg を読んでいたのは、もうずいぶん前だ。邦訳されている作品は多くないから、あるものは全部読んだ。『拝啓ミケーレ君』 『ある家族の会話』 『マンゾーニ家の人々』 『モンテ・フェルモの丘の家』『拝啓...

ヌメロ・ゼロ

今年2月に亡くなったイタリアの知の巨匠、ウンベルト・エーコ。『薔薇の名前』は昔読んだな。「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」 「前日島」 も読んだっけ。「フーコーの振り子」や「バウドリーノ」は飛ばしている。最近出版された「プラハの墓地」はちょっとそそられるが、新しい故、眺めているところ。そしてエーコ氏にしては珍しく短い小説がこちらだが、これが遺作なのかな?とっつきやすそうなので、こっちから行...

Angelica's Smile

シリーズ17作目。あるWebsiteによると、Andrea Camilleri は既に、このシリーズの最終巻を書き上げていて、それは出版社で厳重に管理されているらしい。彼がもうMontalbanoに飽きちゃったか、何某かの理由で続行不可能になった場合、それが最後を飾ることになるらしい。彼だってもう90歳なのよね。考えたくはないけれど、あと何10年もこのシリーズが刊行され続けるというのは、さすがに難しだろう。でもそれまでは、どうぞ書き溜め...

薔薇とハナムグリ

アルベルト・モラヴィアの本はそんなに読んだわけではない。過去には「金曜日の別荘」なんて読んだ気がするが、その印象が強くて、次に読んだ「眠くて死にそうな勇敢な消防士」の存在を忘れていた。「金曜日の別荘」だの「軽蔑」だのちょっと濃厚なイメージが先行していたから、この”風刺短篇集”を読んで驚くと同時にちょっと嬉しくもなった。「眠くて死にそうな勇敢な消防士」系統の短篇集と云えばよいのか?光文社のサイトにいっ...

Treasure Hunt

最近ネットでMontalbanoと検索すると、TVシリーズばかりがヒットする。本家イタリアもあるのだが、主にはイギリスBBC版なのだな。イギリスで本当のところどの位人気があるのかはわからないけれど、おかげでMontalbanを演じているLuca Zingarettiの顔が本を読んでいてもちらついて仕方ない。Luca Zingarettiが登場する前の私のMontalbano像は、ここまでマッチョな感じではなかった。映像化されて人気が出るのは嬉しいけれど、本のよ...

前日島

会社近くの古本屋で発見。あ~エーコ先生のこんな本もあったっけ。『薔薇の名前』 『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』 に続くエーコ先生の本。これは『薔薇の名前』  『フーコーの振り子』 に続く第三作。改めてWikiにいってウンベルト・エーコを読んでいたら、なんと、第5作目『女王ロアーナ、神秘の炎』 が2015年(あら、今年?)岩波書店から刊行予定となっている。今年っていつ?前日島ウンベルト エーコ Umber...

The Dance of the Seagull

Amazon Japanでは、私の持っているVersionの画像が出なかったのでUS版で。これはシリーズ15冊目。オリジナルは現在23冊目まで出ている模様。英語翻訳版は、18冊目まで。The Dance of the Seagull (Inspector Montalbano)Andrea Camilleri Stephen Sartarelli Penguin Books 2013-02-26by G-ToolsTV版があることは前々から知っていた。そしてそれがイギリスBBCでも放映されていることも知っていた。で、今日知ったのは、日本でも放...

カオス・シチリア物語

「生きていたパスカル」 に続きピランデッロ2作目。イタリア⇒シチリア⇒表紙の写真 の3点セットで、ブックフェアにて衝動買い。ピランデッロ短編集 カオス・シチリア物語 (エクス・リブリス・クラシックス)ルイジ ピランデッロ 白崎 容子 白水社 2012-07-21by G-Toolsシチリアが舞台と聞くと、Montalbanoがまず頭に浮かんでしまう私。が、世の中でシチリアといえば、映画『ゴッドファーザー』 や ヴィスコンティの 『山猫』。...

雪の中の軍曹

Mario Rigoni Stern と云えば 「雪の中の軍曹」 である。が、その評判の高さと相反して、古本市場では高止まりの様相が続いている。もっとも凄惨な戦争記録文学は正直、気が滅入るようで敬遠していたことも事実。とうことで、雷鳥の森 (大人の本棚)マーリオ・リゴーニ ステルン Mario Rigoni Stern だとか、リゴーニ・ステルンの動物記 -北イタリアの森から- (世界傑作童話シリーズ)マーリオ・リゴーニ・ステルン グザヴィエ・...

イザベルに ある曼荼羅

この書物について、アントニオ・タブッキの出版許可は存在しない、とあとがきの註にある。これはタブッキ没後に出版される未完の遺作第一号だそうだ。だが、生前タブッキは出版の意思を固めていた節があり、その証拠に、一旦親友の女性に預けた原稿を、読み直したいからと返してもらっている。イザベルに: ある曼荼羅男の名はタデウシュ。そして彼が探すのはイザベル。共に「レクイエム」で死者として登場している。サラザール政権...

レクイエム

千駄木のお気に入りの本屋に行くと、我が目を疑う本を発見した。あれだけ売上に貢献してあげているAmazonからのお知らせはなし。Twitterでフォローしている河出でもお知らせなし。でもこの本屋には本がある(Amazonサイトじゃなくて出版元にリンクしよう・・・) しかも発売は3月下旬だった。イザベルに ある曼荼羅Antonio Tabucchiがこの世を去ってから早3年。新刊が出るなんて思ってもみなかった。ドキドキしつつ本を開くが、...

冷たい星

私事ながら、最近公私ともども、いや”公”だけか・・・ サイテーの日々を過ごしている。人生サイテー日々でも本が普通に読めるかというと、これが全くダメになった。煩悩が脳を占拠していて、本を開けど目は文字を流しているだけで、まったくストーリーからは置いてきぼりを喰らう。ああ~~と云いながら、数ページ戻るのはまだよしとして、そのまま一冊あきらめて読み進んでしまうこともある・・・・ だったら読まなきゃいいのに...

山猫

ご多分に漏れず、私もヴィスコンティ監督の映画『山猫』から入ったくち。劇場ではなく、テレビ放映があった際に、トライしてみたものの(たぶん2回)、どちらも途中で眠っていた。途中で眠っていただけなら、途中まで覚えていそうなものだが、全く覚えていない。巨匠ヴィスコンティで寝てしまう私はやはり高尚な芸術を解さない俗物なんだろう。岩波文庫版のこちらは、オリジナルのイタリア語からの翻訳で、(知らんかったけど)映...

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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