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ドニャ・ペルフェクタ: 完璧な婦人

スペインは鬼門だ。スペインというカテゴリーをつくってみたものの、スペインの本ってホントないわ・・・ スペインの作家と云われて、セルバンテスで止まってしまうのは、私のもの知らずだけの問題でもないと思うのよね。スペイン文学で検索すると、スペイン語文学がヒットし、それらはラテンアメリカの作家ばかりだったりする。だから見つけると驚いて買ってしまう。ドニャ・ペルフェクタ: 完璧な婦人 (ロス・クラシコス)ベニー...

イカロスの墜落

自在の輪 (叢書 創造の小径) だけではやはり何とも残念なので、もう1冊入手した(結局)。今回はピカソ。イカロスの墜落 (1974年) (創造の小径)(1974)岡本 太郎商品詳細を見る『イカロスの墜落』、正式タイトルは、”悪にうちかつ生命力と精神力” は、パリのユネスコ本部の大ホールを飾るピカソの壁画。この本は、彼がこの作品のためのデッサンを描きはじめた最初から(1957年12月) 完成まで、約2年間にわたる数々のデッサンが...

楽園を求めた男

Montalbanoではなく、Montalbán。スペインのミステリー小説で、ハードボイルド系。ハードボイルドだった。楽園を求めた男 (1985年) (創元推理文庫―私立探偵カルバイヨ)久しぶりの白旗。途中から消化試合のようなダレ具合。そーか、私はハードボイルド系はダメだったんだ、と初めて気付いた。おかげで途中から犯人が誰でもどうでもよくなってしまった。チャンドラーとかハメットを意識して書いたのではないかと、あとがきでも書かれ...

戦いの後の光景

偏見と云われれば偏見だけど、みすず書房の本は一瞬躊躇う。固そう、つまり難解そう、コスパがいまひとつ、つまりページ数の割りにお値段がいい。じゃ、どうして買ったんだっけ?と思い出そうとしても思い出せない。。。戦いの後の光景(1996/12)フアン ゴイティソーロ商品詳細を見るこちらみすず書房のHPより。。。ある朝、寝ぼけ眼で通りに出た住人は、店の看板ばかりか道路標識までが見慣れぬ文字に書き替わっているのに仰天した...

無声映画のシーン

現役作家で、新刊でも買ってしまう人というのは貴重な存在。「黄色い雨」と、「狼たちの月」に続く邦訳第三弾が早くも発売されたところをみると、翻訳者、木村榮一氏はよほどJulio Liamazaresが好きなんだろう。無声映画のシーン(2012/08/23)フリオ・リャマサーレス商品詳細を見る28枚の古い写真から、スペイン北部の小さな鉱山町オリューソスでの少年期12年間の思い出を描く28の物語集。過去の写真を眺めながら回想される昔は、記...

ミレー《晩鐘》の悲劇的神話 「パラノイア的=批判的」解釈

こんな本がどこから湧いて出たかというと、これ。 画家・ダリの唯一無比の絵画理論。ミレーの晩鐘を題材に、通常空間レベルで発動する批判的パラノイアを時間レベルで適用しようとした試み。ダリの絵画とテクストが構成するプロセス解明に重要な役割を果たす論考だそう(だそう・・・としか言いようがない)。 絵画理論の知識や芸術的思考の欠片もないくせに、奇才ダリの理論を読んでどうする?そもそもxxx論みたいなものはわか...

ポータブル文学小史

「バートルビーと仲間たち」という本が数年前に出て、それは結構評判がよかったみたいなのだけど、私には実際それほどでもなくて、この次回作は二の足を踏んでいた。古本カフェで発見し、¥1200で手を打つ。おっと、次回作かと思ったらこちらはスペインでは1985年に先に出版され、邦訳出版とは逆なんだ。奇才を生むスペインバルセロナのEnrique Vila-Matasの作品。ポータブル文学小史(2011/02/15)エンリーケ・ビラ=マタス商品詳細...

死神の友達

久しぶりに 『バベルの図書館』 シリーズを入手。全巻制覇を夢見ているけれど道は長く険しい (現在、17巻/30巻まで到達)。そして「スペインウィーク」もまだ進行中。死神の友達 (バベルの図書館 28)(1991/11)ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン商品詳細を見るとにかくこのシリーズで一番愉しみなのは、本文そのものではなく(笑)、ボルヘスの書く序文。私がここに選んだ作品を初めて知ったのはまだ幼年期のことであった。あ...

キャンバス

以前に 「螺旋」 という本を読んで、このスペインの新星を知った。その本がデビュー作というSantiago Pajaresは1979年生まれ、若干25歳で書いた「螺旋」で若手作家の有望株に躍り出てしまった。別に、ひとり「スペインウィーク」をしようと思っているわけじゃないけれど、「仔羊の頭」からいきなり若干30代の若手作家だから、少なくとも日本で刊行されているスペイン文学は、やっぱり戦後文学がすっぽり抜けている感じ。キャンバ...

仔羊の頭

セルバンテス賞コレクションと題して、その受賞作家を順次紹介するという企画の中の1冊。セルバンテス賞はスペインで1976年に創設されたスペイン語圏で刊行される文学作品を対象とした賞。この1976年という年の意味するところは、フランコ将軍亡き後創設された、ということ。Francisco Ayala(1906-2009という長寿を全うした人!)はグラナダ生まれのスペイン人で、スペイン内戦を経験し、内戦後アルゼンチンに亡命し (そこでボ...

ロコス亭(奇人たちの情景)

また帯のコピーから。ナボコフ、カルヴィーノ、ボルヘス・・・、すべての原型がここにある。 -メアリ・マッカーシーあり得ない程の賛辞だけど、カルヴィーノとボルヘスを引き合いに出されたら、とりあえず手を出してみるより仕方ないじゃないか・・・ロコス亭 (奇人たちの情景) (創元ライブラリ)(2011/06/29)フェリぺ・アルファウ商品詳細を見る私の友達が昔言っていた言葉 ”イタリアは天才を生み、スペインは奇才を生む” ガウ...

戦場の画家

おまけ買いってやつ。古本屋でお目当ての本を探し終えた後、近くに文庫だけど¥200、まあ通勤のお供にでもしようかな、そういえばスペインの作品は最近読んでいなかったし、西洋美術史にでてくるような画家の引用もたくさんあるし・・・と思って買ってしまったのがこの本。Arturo Pérez-Reverteは元ジャーナリストで戦場を渡り歩いた後、作家としてデビュー。売れっ子らしい。翻訳は木村裕美さん。どこかで聞いたことがあると思っ...

ベラスケスの十字の謎

有名なベラスケスの「ラス・メニーナス」の絵の表紙に惹かれ、ポチってしまった本。これ、一応児童書扱いみたいですが、なんのなんの、老若男女みんな楽しめる、しかもかなり面白い。ベラスケスの十字の謎(2006/05)エリアセル カンシーノ商品詳細を見る私が解説しなくてもこの絵の解釈はあちこちで語られているけれど、下の絵を見ながら少々。中心にいるのは、マルガリータ王女、そして鏡に映った姿で登場する王女の両親は、フェリ...

冷たい肌

ブログカテゴリー「スペイン」が少なすぎるなあ。時間がとれないうえ、読み始めると眠くなるというここ1ヶ月の悪循環で、冊数が進まぬ繋ぎに、これをひとつ。謳い文句は「カタルーニャが世界に発信する新しい文学」ということで、翻訳者のあとがきにもあるけれど、カスティーリャ語(スペイン語)の影に隠れ、長いこと使うことさえ許されなかったカタルーニャ語で書かれた本として、評判を読んだらしいけれど、それを脇においても...

黄色い雨

ラテンアメリカには早々に手をだしたものの、長いことスペインは空白地帯でした。本との出会い方というのは、だいたい芋づる式になっていて、ある1冊から伸びた芋づるが別の本に繋がる、そしてその先にまた芋づるが伸び・・・という具合。スペインへと繋がる芋づるが現れぬまま、ある日装丁買いのおかげでスペインに踏み込めた、それがこの本。英語なら「The Yellow Rain」 by Julio Llamazares黄色い雨(2005/09)フリオ・リャマサ...

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プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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