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深い川

ホセ・マリア アルゲダス は初。ペルーの作家でインディオの言葉、ケチュア語を活かしてインディオの世界を描いた作家だとのこと。深い川 (ラテンアメリカ文学選集 8)ホセ・マリア アルゲダス Jose Maria Arguedas 現代企画室 1993-12by G-Tools両親は白人でありながら、早くに母親を亡くしたホセ・マリア アルゲダス は継母や義兄と上手くいかず、使用人のインディオ達の中で暮らし、彼らに囲まれて育った。そして不良の義兄に強...

ガラスの国境

水声社はアマゾンに反旗を翻し、おかげでフィクションのエル・ドラードは総崩れに近い。決してアマゾン贔屓になるつもりはないのだが、ポチポチとしてしまう手に反して、脳みその中では、水声社を応援している。ガラスの国境 (フィクションのエル・ドラード)カルロス フエンテス Carlos Fuentes 水声社 2015-03by G-Toolsさて、ちょっと間があくと、いつも存在が曖昧になってしまうCarlos Fuentes。「老いぼれグリンゴ」を読んで...

Severina

「The Beggar's Knife」に続き、Rodrigo Rey Rosaの英語版を探してみた。驚くことに訳者のChris Andrews はRoberto Bolanoを訳していた人だ。私が唯一スペイン語⇒英語の翻訳者として知っている人。ここにもBolanoと Rey Rosa の繋がりがあって、Bolano好きが Rey Rosa も評価してくれているのね!とちょっと嬉しくなった。嬉しくなったが、この冴えない装丁の写真はとんといただけない。折角の Rey Rosa が台無しである・・・・Sev...

別荘

550ページあると、本の厚みは4cm程になる。通勤の持ち運びもさることながら、両手で持って読んでいると、重くて疲れる。年末年始は多忙につき、気持ちも新たにようやく落ち着いたところで、久しぶりに大作に手を伸ばした。ラテンアメリカ文学って、元気な時じゃないと読む気がおきないのよねえ。でも早く読まないと、『夜のみだらな鳥』が刊行されてしまう。別荘 (ロス・クラシコス)ホセ ドノソ Jos´e Donoso 現代企画室 2014-08-...

ペルーの異端審問

156ページで¥1,900也。時間つぶしに新刊書店に入り、手ぶらで出られなくなって購入。このタイトルと表紙はアマゾンのサイトでインプットされていたが、タイトルとどう見ても、パディントンベアーに見えてしまうこの表紙のミスマッチのせいでスルーしていた。「抱腹絶倒の中世欲情短篇集」で巻頭言が筒井康隆(どんな繋がり?かと思ったら、イワサキ氏は筒井康隆の大ファンなのだそう)で、マリオ・バルガス・リョサが高く評価し、...

誰がパロミノ・モレーロを殺したか

間が空いてしまったので(古本価格が思ったほど下がらなかったので)リトゥーマ三部作であることをすっかり忘れて、これもリトゥーマものであると、読み始めて気づいた。「緑の家」「アンデスのリトゥーマ」「緑の家」の後に書かれた第二作目が、この「誰がパロミノ・モレーロを殺したか 」で、リョサには珍しく200ページ足らずの短い本。誰がパロミノ・モレーロを殺したか (ラテンアメリカ文学選集 6)マリオ バルガス・リョサ Mar...

ケツァル鳥の館

この変形サイズのちょっとかわいい本は、東京在住中に通っていたブックカフェで既に知っていたが、何となく買わずじまいだった。会社近くの古本屋で再会した時に、ああ、運命なのだね・・・と思い、買ってしまった(鳥に特段の興味もないくせに)。表紙の絵、それから作中の絵も山本容子さん。作者のビルヒリオ・ロドリゲス マカルはグアテマラで「ジャングルの詩人」と呼ばれた人だそう。1916年生まれの作者が23歳のときに上梓さ...

物が落ちる音

まずは、初めて聞くこの作者について。1973年、コロンビアの首都ボゴタに生まれる。ロサリオ大学で法学を学び、その後フランスに留学、パリ大学でラテンアメリカ文学を専攻して博士号を取得した。2004年に『密告者』、2007年に『コスタグアナ秘史』を刊行。3作目になる『物が落ちる音』(2011)でアルファグアラ賞を受賞、同書の英訳によって2014年に国際IMPACダブリン文学賞も受賞し、国際的な評価が高まっている若いコロンビア作家...

失われた足跡

新幹線事件に巻き込まれ、読み直しを余儀なくされた後、やっと完読。 Alejo Carpentier って何読んでいたんだろうと、自分のブログを振り返る。「この世の王国」「バロック協奏曲」「ハープと影」ラテン文学多々あれど、何だか未だつかみどころのないようなCarpentier。失われた足跡 (集英社文庫―ラテンアメリカの文学)カルペンティエル Alejo Carpentier 集英社 1994-07by G-Tools大都会で虚しい日々を過ごしている音楽家が、恩...

果てしなき饗宴 フローベルと『ボヴァリー夫人』

Amazonで網を張っていたがずっと価格が高止まりで手を出していなかった1冊。ようやく妥協して購入。邪道だとは思うが、『ボヴァリー夫人』は読んでいない、いやフローベルを読んだことはない。リョサによる文学論、彼が愛してやまないフローベルの『ボヴァリー夫人』論。果てしなき饗宴―フロベールと『ボヴァリー夫人』 (筑摩叢書)マリオ バルガス・リョサ 工藤 庸子 筑摩書房 1988-03by G-Tools筑摩書房のサイトに目次があった。...

読書礼讃

本年最後は、マングェルの厚い本。過去、”本を読むこと”についていくつかの作品を提供してくれた読書の師匠のようなマングェル。今回もそうといえばそうなのだが、彼の半生を含む個人的な、ちょっと生々しさも感じる一冊だった。読書礼讃アルベルト マングェル 野中 邦子 白水社 2014-05-23by G-Tools今更云うのもなんだが、博覧強記を駆使した本の紹介ではない。人種問題、ジェンダー、テクノロジーと書物、翻訳と編集、今回初め...

文学会議

C'esar Aira は初めてだと信じて疑わなかったが、「わたしの物語」なる本で読んでいた。ピンクの表紙は覚えているが、3年以上前の本の記憶は、なんともあやふや。がどうも、拒絶反応が出るくらい強烈なものだったらしい。文学会議 (新潮クレスト・ブックス)セサル アイラ C´esar Aira 新潮社 2015-10-30by G-Tools実は「新潮クレスト・ブックス」シリーズはあまり好きではない(笑)。装丁は今時風で、単行本ながらソフトカバーと...

ロリア公爵夫人の失踪

今年7月に刊行された個人的には大注目の水声社の『フィクションのエル・ドラード』シリーズ。どんな方針なのかは知らないけれど、アマゾンのデータベースに登録はあるが、扱っていない(出品者からのみ購入可)。ググると最近刊行されたばかりだというのに、結構レビューが多くて驚く。ドノソは相変わらずマニアが多い。↓はアマゾンに飛ぶけど、水声社のサイトを眺めながら、今後発売される『フィクションのエル・ドラード』チェッ...

天国・地獄百科

ボルヘスは久しぶりだ。しかもビオイ・カサーレスとの共作はパワフルな匂いがする。天国・地獄百科 (叢書 アンデスの風)ホルヘ・ルイス ボルヘス アドルフォ ビオイ・カサーレス 牛島 信明 水声社 1991-12by G-Toolsボルヘス爺ちゃんの本だから、中身がなんだかよくわからず買ってしまったが、タイトルどおり「天国・地獄百科」、天国と地獄のアンソロジー。但し、そこはボルヘスとカサーレス、そんじょそこらのアンソロジーとは...

緑の家

ここからいよいよ三部作の最初にいく。私が読んだのは、新潮社のこのバージョン。ラテン文学の最初、『百年の孤独』 もこの「新潮・現代世界の文学」シリーズで、今見ると文字は小さいわ、二段組みだわで、本を開いた瞬間にまずは閉じてしまう。『百年の孤独』 の時も、途中まで読んでブランクをつくり、また最初に戻りを5回くらいは繰り返した代物。今回も字の大きさはそれで、やっぱり二段組み。緑の家 (新潮・現代世界の文学)...

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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