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神経内科医の文学診断

古本カフェのお兄さんに勧められるがままに購入。著者の岩田誠さんは神経内科の分野では権威。そのくせ、どうも大変な文学好きで、神経内科医として興味深い症状が出てくる作品を題材に医学雑誌のコラムに文学談義を掲載しており(医学雑誌にもコラムなんてあるのか・・・)、そのコラムをまとめたのがこの本。しかもこの岩田氏、東大医学部時代にアテネ・フランスに通い、その後フランス滞在経験もあり、フランス語原文のままフラ...

夜毎に石の橋の下で

「最後の審判の巨匠」をウオーミングアップ代わりに読み、さて本命。レオ・ペルッツ(1882-1957)は、プラハ生まれのユダヤ系作家だが、19~20世紀を生きた作家の割には(?)、そして題材は古典的なのに、現代の作家ではないかと勘違いしそうな位、構成とエンタテイメントっぽさが今っぽい(と私は思っている)。夜毎に石の橋の下で(2012/07/25)レオ・ペルッツ商品詳細を見る歴史に疎い私としては、舞台となった16世紀の魔術都市...

境界なき土地

「三つのブルジョワ物語」 と 「隣りの庭」 に続くJosé Donoso。最近嬉しい復刊をやらかしてくれる個人的には大注目の水声社の、これまたドキドキするような「フィクションのエル・ドラード」シリーズ。あの幻の『夜のみだらな鳥』がこのシリーズで近く発売されるというニュースを知り、”その前にこれでも読んどいてくれよ!”ということで、出版された(らしい)。境界なき土地 (フィクションのエル・ドラード)(2013/07)ホセ ド...

HHhH プラハ、1942年

Hの連打はただの飾りではなく、装丁の模様でもなく、Himmlers Hirn heißt Hezdrich (ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる)の略。紹介された海外の論評は絶賛だそうで、ゴンクール賞最優秀新人賞受賞作、リーヴル・ド・ポッシュ読者大賞受賞作、しかもベストセラー。HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション)(2013/06/28)ローラン・ビネ商品詳細を見るフィクション、ノンフィクション問わず、ナチスものの作品はそれこそ星...

追悼:Doris Lessing

追悼を書ける程、Doris Lessingの作品は読んでいない。この3冊だけなんだが・・・草は歌っている(2007/12/01)ドリス レッシング商品詳細を見るなんといったって猫 新装版(1987/06/01)ドリス・レッシング商品詳細を見る破壊者ベンの誕生 (新潮文庫)(1994/08)ドリス レッシング商品詳細を見るそれでも何故か書いておきたい。ノーベル文学賞を受賞したのは、2007年、その時すでに齢88歳になっていた彼女は、史上最高年齢での受賞とな...

ピサへの道

Isak Dienesenは英語のペンネーム。Isakと言いながら実は女性。母国デンマークの言葉で作品を書く時には、本名、Karen von Blixen名で書く。たぶん有名なのは映画化された「アフリカの日々」と「バベットの晩餐会」だろうけれど、私は「不滅の物語」 (文学の冒険シリーズ) が最初で、実はどんな話しだったか記憶がない。でも面白かったことだけはしっかり憶えている(いい作品だという証拠!)。この「ピサへの道」が文庫化された...

Surfacing

Alberto Maguelの「奇想の美術館」 を読んだ後、結局勢いに任せて、彼の本を3冊まとめてポチポチポチとやった。その中の一冊、「A Reading Diary」が届き、どんな読書歴を語ってくれるのかと思いながら目次だけ調査。12冊のうち、2冊も(日本語ながら)既読本がありちょっとビックリ。知っているが手に負えそうもない古典的名作もあり、そして1冊、Margaret Atwoodを見つけた。「The Handmaid's Tale」を昔読んだけれど、一番有名...

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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