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紀ノ上一族

短篇でもなくエッセイでもなく、所謂純文学物で長篇で日本人作家となると、さて、最後の読んだものは何でいつだったか全く思い出せない。さすが久生十蘭。私の喰わず嫌いを直してくれそう・・・紀ノ上一族(1990/08)久生 十蘭商品詳細を見る洒落ていて軽妙で見事な構成、リズミカルな文体、そんな楽しい久生十蘭しか読んでいなかった初心者にとって、この『紀ノ上一族』は、あまりにシリアスで重く、残酷で後味も苦い。太平洋戦争下...

マヨラナの失踪~消えた若き天才物理学者の謎

1976年、出帆社刊の今となっては40年近くも前の古書。画像が見つけられなかったので、仕方なく自分で撮影した。マヨラナの失踪―消えた若き天才物理学者の謎 (1976年)今この本を検索すると、こっちばかりがヒットする。こちらは昨年出版されたばかりの本だけれど、著者は別。マヨラナ―消えた天才物理学者を追う(2013/05/25)ジョアオ・マゲイジョ商品詳細を見る消えた天才物理学者とは、1906年シチリア生まれのエットーレ・マヨラナ...

リカルディーナの肖像

ポルトガル作品はこの彩流社の「ポルトガル文学叢書」以外にないんじゃないかと思われるので、若干不安でもとにかく読んでいる。帯の言葉が、これ。引き裂かれた二人の愛…一本の赤い糸で繋がっていた。自由を求める19世紀前半の激動の歴史を背景に展開されるポルトガル文学史に残る名作の初訳。若干不安になる。引き裂かれた二人の愛? 一本の赤い糸?? だが、ポルトガル文学史に残る名作??? 不安は倍々で膨らんでいく。リ...

密林の語り部

ガルシア・マルケスが亡くなったという悲報を聞いた18日、私は彼と交流のあった(仲が良かったのか悪かったのかは謎)リョサの「密林の語り部」を読んでいた。ちなみにガルシア・マルケスの「百年の孤独」はもうかれこれ20年も前、本読みとしてはあまりにも未熟であったにも関わらず、無謀にも読み始め、5回は挫折し、どうにか読了したものの、今となってはほとんど憶えていない。その後、マルケスの作品は3冊位は読んだろうけれど...

美食

昨年10月の「植物」以来の書物の王国。シリーズ制覇までするつもりはないが、気付くと未読本は残り1冊。美食 (書物の王国)(1998/04)幸田 露伴、チャールズ ラム 他商品詳細を見るギリシア人の食(アイリアノス『ギリシア奇談集』 松平千秋・中務哲郎訳)焙豚の説(ラム 平田禿木訳)焼白鳥の歌(『カルミナ・ブラーナ』 永野藤夫訳)陶然亭(青木正児)食物奇談(一)(江戸時代随筆 須永朝彦編訳)シュークルート(ジャン・レ...

初もの、旬もの

巷ではもう筍が登場しているが、小田原地元の掘り立てホヤホヤ筍はいつになるのかと首を長くして待っていたら、どうも出たらしいという噂を頼りに、本日農協の直売所に行く。おお~~出ている。折角の朝掘りの一品は素早く調理せねば・・・ということで、帰宅後早速茹で作業に取り掛かる。そしてこちらが茹で上がり後、水で洗い流した出来上がり品。これは近年稀に見る美しき筍で見とれてしまった(写真より実物は100倍はキレイだ...

果てしなき逃走

2012年9月の「ヨーゼフ・ロート小説集4」以来のJoseph Roth。彼の代表作の1つにようやく到達。あ~、そうそうちょっと重くて、暗めで、でも”物語”という意味では、彼の描く物語は実に面白い。果てしなき逃走 (岩波文庫)(1993/09/16)ヨーゼフ ロート商品詳細を見るオーストリアの将校トゥンダは第一次大戦のさなかロシア軍に捕えられ,赤軍の兵士として革命を戦うこととなる.十年ののち故郷に帰還したとき,もはやそこに彼の居場所...

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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