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Chess Story

Stefan Zweig(シュテファン・ツヴァイク)を知ったのは、翻訳された「書痴メンデル」という短編を読んだから。この短編のこともいずれ書きたいのだけれど、今回はこちら。Zweigは日本語で全集がでているくらいの作家なのですが、今ではなかなか入手は難しいのです。でも「チェスの話」というのがどうしても読みたくて、探しまくっていたら英語版を発見した、という次第。

Chess Story (New York Review Books Classics)Chess Story (New York Review Books Classics)
(2005/12/09)
Stefan Zweig

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話のほとんどは、不思議な老人が自分がナチに監禁されていたことを独白するのですが、収容所ではなく、ある部屋に軟禁されます。何もない(ベッド、机くらいしかない)その部屋に閉じ込められた彼は、何もさせてもらない。何もない、何もすることがない、何も変わらないという"地獄"の語りも凄かったけれど、彼が偶然チェスの本を手に入れてしまい、それにのめりこんでいく経緯が怖い。本の中のゲームパターンを暗記した後、チェスボードなど持たない彼は、自分の頭の中で一人二役でチェスを始めます。手の先の先を読んでいくゲームであるチェスを、自分と自分が頭の中で対戦し続けます。これに加速的にのめり込んでいった彼は、とうとう人格破綻のような状態になり、食べることも眠ることも出来ずに、脳内チェスをし続ける。そして最後は、実際に一度もチェスをしたことのないこの老人が、チェスの世界チャンピオンと対戦します(この結末はもったいないから語らない・・・)
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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