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When God was a Rabbit

さあて、どこで見つけて、何が面白そうで買ったのか全然覚えていないんだけど、どうもイギリスでベストセラー入りしている作品らしい。Amazon UKをみたら目下10位。Sarah Winmanのデビュー作。表紙もタイトルも軽めに見えるから(最近こればっかり)、積み上がっている未読本から抜き出してみた。
When God Was a RabbitWhen God Was a Rabbit
(2011/05)
Sarah Winman

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主人公はElly(4歳からスタート)で、第1部は少女時代まで。ちょっとボケた両親と、仲の良いゲイの兄、どうしようもない母と二人で暮らす親友のJennyに、格好良くてレズの叔母さん、そしてタイトルになっているRabbitはEllyがプレゼントされたウサギで名前はGOD。GODはEllyとだけ会話が出来ちゃう。結局家族はCornwallに引越し、そこでB&Bを始める。皆それぞれ不幸感を抱えて生きているけど、軽いと言えば軽い。可笑しいといえば可笑しい。ドタバタ感もある。でも笑いはややブラックで手放しでバカ笑いするわけではなく、暗い哀しい未来の暗示がある。第2部はEllyが成長し27歳になったところから。GODはあっけなく死んでしまうのだけど、それを上回るような、読んでいて辛くなるような悲しい事件が起きる。

簡単にまとめちゃうと友情と家族のヒューマンドラマなのに、どこかさらりとドライで、もの悲しさが漂うあたりがイギリスでウケる理由か?(つまり私も好きってことだ)シリアスドラマになる第2部の後半からは、文章も変化してくる。散文的というか、ポツポツと短い文章が並ぶ、それは独白でもあるし、風景でもあるし、悲しく辛い出来事で魂が抜けたような心情がそのまま文章になった感じ。でもこのまま終わらないんだろうなあ、きっとHappy Endにはならないまでも、救いの光をちらりと覗かせておわるんだろうなあ、と思わせる、でそうなるんだけどね。
第1部はさすがベストセラー、万人ウケしそうな面白さだけど、第2部のポツポツしたトーン、特に9.11を絡ませるあたりは好みが分かれそう。私はこのポツポツ感は結構好きだったけど、兄が暮らすニューヨークの描写とこの9.11は、ここが舞台設定にならなくてもよかったんじゃないかと思ってる。

新潮クレストブックスシリーズに並びそうな本だから、そのうち翻訳本がでる方に1票。
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