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Antwerp

しつこいけど、またRobert Bolano. このあたりのセレクションになると、もうAmazon USAだろうとAmazon UKだろうとReviewもほとんどない。辛うじて書いてくれた人だって ”BolanoファンならOKだけど、最初に彼の本を読もうと思ったらこの本から始めるのは、絶対薦めない” とまで言われてしまった。

AntwerpAntwerp
(2010/04/30)
Roberto Bolano

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そう、これは私も薦めない。私はBolanoは何冊か読んでいるし、今更驚きはしなかったけど、正直言えば ”この本、なに??” という本。そもそもどの本もしっかりとしたストーリーがないけど、これはホントにない。ないからよく分からない、捉えどころなし、でも嫌いになれない、この言いようのない不安感、シュールさ、不確かさがやっぱり好きなわけ。ということで、粗筋も書けず。。。

彼がこの本を書いたのは1980年、27歳の時。彼の意思で22年間出版されず、世に出たのは2002年。最終的には100ページにも満たない断章のようなこの本は、出版される際に、自らによるIntroductionが付いて出版された。そこからの抜粋。
The scorn I felt for so-called literature was great, though only a little greater than my scorn for marginal literature. But I believed in literature: or rather, I didn't believe in arrivisme or opportunism or the whispering of sycophants. I did believe in vain gestures. I did believe in fate.

仕方なく辞書を稼働させてまで解読に挑んだけれど、そもそも辞書や言葉の問題ではないから(わかっているくせに)、わからない。このAntwerpは彼の初期(最初?)の小説で、ずっと彼の中で燻り続け、その間有名な 「2666」 や 「The Savage Detectives」 などが執筆され、そして彼の死の前年に出版された。彼自身の言葉によればこの本は;
"The only novel that doesn't embarrass me is Antwerp."
"I wrote this book for myself, and that I can't be sure of."

なのだそう、つまりは、この本こそが彼の真髄なのかもしれない(そして真髄を掴めぬ私は途方に暮れる・・・)
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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