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Break It Down

英語ってこんな風にかけるんだ、と思ったのです。
「Prose」という言葉のイメージがいままでどうしてもピンと来なかったのですが、少し靄が晴れた気分になったのもこの本。そもそも散文は韻文の反対で、散文詩と言われればイメージはできるけど、小説もエッセイも散文なわけで、でも広義的な意味、俗っぽく言えば、”散文的”と形容される文章とは何なのか、わかるような、わからないような気分だったのです。

Break It Down: StoriesBreak It Down: Stories
(2008/09/16)
Lydia Davis

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34の短編が収められているこの本。短編の難しさ、正直言えば読む怖さ、は英語を読み始めるまでわからなかった。小説ほどの長さになれば、多少わからなくても、一文飛ばそうと、一段落飛ばそうとダラダラと読んでいられたりします。でも短編はその短さ・簡潔さ、つまり装飾的な描写をガバっと省かれると、読んでいると緊張するのです。

Lydia Davisの文章は、単純に単語の難易度から言えば、拍子抜けするくらい易しいのですが、なのに違う次元に迷い込んだ気分にさせられる。英語が持つリズムやスピード、起承転結、どんでん返し的な短編の反対側にいるような、これが物語りなのかと思う程のストーリー。かといって、ブラックユーモアでもなく、cynicalともabsurdとも違い、シュールでもなく。どれも少しずつあるけれど、どれもピッタリではない。書評の中に「precise and economical」という表現があったんだけど、これが今のところ私にとっては最もしっくりきているかな?登場人物が、存在しているのに、みんな顔がのっぺらぼうなのですよ、私には。。さりとて特段怖い話が展開しているわけじゃない。

余談ですが(ただの覗き見趣味ですけど)Lydia DavisはPaul Austerの最初の奥さん。
岸本佐知子さんの翻訳で、Almost No Memory(邦題:ほとんど記憶のない女)、The End of the Story(邦題:話の終わり)がでています。

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Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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