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島とクジラと女をめぐる断片

Antonio Tabucchiのことは、一番書きたいことの中のひとつなのだけれど、思いが強すぎて妙に構えてしまって、この本もどこか恐る恐る書き始めています。タブッキはイタリア人だから、カテゴリーはイタリアにしたのですが、本音としては、ポルトガルにしたいんですよね。。。

島とクジラと女をめぐる断片島とクジラと女をめぐる断片
(2009/12/24)
アントニオ・タブッキ

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断片の集まりのような散文が、何かはっきりとした物語の筋書きの中で繋がっているのではなく、でも何かで繋がっていて、読んでいる最中も読んだ後もしーんと残る。物語の筋立に頼らずともこういう思いが湧き上がるのだということを知らせてくれた、おそらく最初の本。悔しいがこれはまだ英語の本では味わい切れない。

一番最初に出会ったタブッキの本は「供述によるとペレイラは」なのですが、実はこの本を読んだときにはピンと来なくて、タブッキという名前さえも正直印象にあまり残らなかった。かれこれ20年程前にポルトガルを訪ねたことがあるのですが、何にそんなに惹き付けられたのか自分でもよくわからないのだけれど、ポルトガルは私を惹きつけるのです。ポルトガルの西岸1400キロメートルの大西洋沖に浮かぶポルトガル領アソーレス諸島を色々調べている中で、この本とタブッキに再び出会い、その後片っ端からタブッキ作品を読みまくりました。そしてタブッキの作品を通して、Fernando Pessoa(フェルナンド・ペソア)を知る・・・・

多くのタブッキの本は須賀敦子さんの翻訳で、没後はもう須賀翻訳のタブッキは読めないのだということは本当に残念です。言葉の美しさは飾り立てることではなく、小難しい文学表現をすることでもなく、静かだけど力強いということなのかも知れません。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

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