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Captain Corelli's Mandolin と 映画:コレリ大尉のマンドリン

原作を読んだのは確か去年。易しくはなかったけど面白かったなあ。
Captain Corelli's Mandolin (Louis de Bernieres)
Correlli
映画もあるとは知っていたけれど、BSで放映されていて先ほど終了。原作の評判はすごく良くて、20世紀のベスト100に入っちゃうくらい。映画は総じて評判がよくないことは知っていたけれど、そこは怖いもの見たさ。

見事な端折り方で恐れ入った。原作は結構長い話しで、第2次大戦下のギリシャが舞台だけれど、単純な連合国対ドイツ軍という構図じゃなくて、最初は同盟国同士だったイタリアとドイツ、がその後イタリアはナチスドイツに組み敷かれ、これにギリシャのパルチザンも加わり、バルカン諸国の加わる(もうこの辺りはよくわからない)という戦争の記述は延々と続く。映画はこれをあっさりと端折る。さらに原作ではコレリ大尉が登場するのは結構後のこと(私は本当に待ちくたびれたよ・・・)、映画は早々に大尉登場(ニコラス・ケイジ)。コレリ大尉、いやニコラス・ケイジのコレリ大尉は喜怒哀楽が顔に出過ぎ。こんな人だっけ?大尉はもっと淡々としたもの静かな心優しきイタリア人で、戦争よりも音楽をマンドリンを愛し、でもホントは強くたくましい、って男じゃなかったのか?これじゃあ、ただのヘたれ男。

島の医者の娘ペラギア(ペネロペ・クルス)はやたら気が強い(え?ペラギアってこんな人だっけ?)フィアンセのマンドラスとの恋愛(もどき)もなんだかあってもなくてもいいような、だからコレリ大尉との複雑な戦争下での恋愛もやたら薄っぺらくなる。コレリ大尉が部下のカルロの犠牲により一命を取り留めるところも、カルロは突然登場した感がある(カルロにはカルロの話しがあるんだけど)

なんたって短縮版だから慌ただしいったらありゃしない。ギリシャのオリーブ畑や家畜たちや、紺碧の海や赤い大地は、そしてそしてコレリ大尉のマンドリンはどうした?タイトルにもなっているマンドリンの存在はないも一緒。戦争がようやく終わり、でもその後の大地震があり、そしてようやく普通の暮らしが戻るまでが早い、早い。で、コレリ大尉が島に戻ってきて、二人が再会してチョン。以上。再会を喜ぶ暇もなかったよ。。。そして最後にもうひとつ文句を言う。ラストシーンは山羊のエピソードが絶対必要なのに、これも切り捨てられた。私が一番好きだったこのエピソードが切られた。許せん!(そういえば、耳に豆が詰まっているエピソードは、辛うじて残っていた)
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