Entries

復讐のディフェンス

ここで第2作目を読んで第1作目に早々に手を出してみた。それにしてもベタなタイトルである。これじゃあ、売れる本も売れないだろうに・・・ 釈明してあげると、オリジナルのタイトルは 「La variante di Lüneburg」  チェスの定跡、つまり駒の進め方の模範例の1つにリューネブルク・ディフェンスというのがあるらしい。何だかわからなくてもこっちの方がカッコイイぞ。

復讐のディフェンス Paolo Maurensig
diffence
チェスというのは、好きを超えると人生も狂わされる位の代物らしく、チェスを題材にしたフィクションはそりゃあ沢山ある。ツヴァイグの「チェスの話し」、「鏡の国のアリス」、シャーロックホームズでもあったような?タイトルは忘れちゃったけど、ナチの収容所で囚人に人間チェスをやらせた話しというのもあった。しかもドラマチックなものが多い。このPaolo Maurensigのチェスの話しもとにかくドラマチック。帯のコピーが輪をかけてドラマチック。

一発の銃弾が、かつてナチスの将校であったドイツ人実業家の生命を断った。
事故死か、自殺か、それとも死刑の執行だったのか。
答えは、死体のかたわらに残されたチェスの定跡<リューネブルク・ディフェンス>に隠されていた。

(もう、明らかにやり過ぎ。。。)

舞台はウィーン。ナチスの将校が事故死か自殺か他殺か、ということより、ユダヤ人のチェスプレーヤーの半生の独白。怖い怖いと思いながら、怖いものみたさで先を読ませる術に今回もはまる。チェスそのものの御託はないけれど、チェスにとり付かれるとどんな怖いことが起きるのか、本にでてくるのはそんな人たち。チェスの相手が欲しくて、収容所のユダヤ人でもチェスのお相手が出来るとなると、優遇されたという話しはきっと沢山あったんだろうな(本によく出てくる)。その、人を狂わせるほどのチェスというゲームの方が私にははるかに怖い。

う~~ん、でもツヴァイグの「チェスの話し」の方が狂気という意味ではもっと怖かった。私はチェスどころか、将棋もほとんど出来ないし、オセロでさえ嫌い。これを取ると次はこうなるなんて先の先をどーも考えられない。意気揚々と白くしたはずの陣地を次の一手であっさり真っ黒にされるタイプ。センスの欠片もなし・・・
関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://besideabook.blog65.fc2.com/tb.php/168-44f04908

トラックバック

コメント

[C146] うまいなあ・・・!

なんだか堂に入ってきましたね、この悠揚迫らぬ軽くて落ち着いた語り口・・・ 満足でした!
  • 2011-12-13 22:11
  • さかい@tadoku.org
  • URL
  • 編集

[C147] うまいのか?

本人はその ”悠揚迫らぬ軽くて落ち着いた語り口” というのがよくわかりませぬ。
今回は軽く流して(やや投げやりに?)書いてしまったのですが、それが裏目に出るとは、なんだか狐につままれた気分です。ま、いっか。。。

満足いただければそれに越したことはございません。
  • 2011-12-14 00:43
  • Green
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

Calendar

<
>
- - - - - - -
- - 1 2 3 45
6 7 8 9 10 1112
13 14 15 16 17 1819
20 21 22 23 24 2526
27 28 29 30 - - -

全記事

フリーエリア

フリーエリア