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もうすぐ絶滅するという紙の書物について~第1部

2012年第一号を飾るためにとっておいたのはこの本。
確かに後生大事にとっておいたんだけど、このお正月は風邪にすっかりやられ、帰省中は投げようかどうしようか悩みながら、ダラダラ読んでいた文庫本をほんの数10ページ読んだだけで終わってしまったという不覚の(不吉な?)スタート。微熱を抱え、鼻も目も喉も機能不全状態だけれど、無理矢理なスタートダッシュを試みる!

新刊で買うと¥2940、古本でいいからもうちょっと安くと待ち続けていたけど、少し前に隣の席に座っている人がこの本を読んでいるのを見たら闘争心(?)が湧いてしまったので、¥2500の古本で手を打った。お~写真より凄そう。なにが凄そうかというと見た目。2011年「第45回造本装幀コンクール」で、最高賞である文部科学大臣賞というのを受賞した本。ということで三面写真で。
もうすぐ絶滅するという紙の書物についてもうすぐ絶滅するという紙の書物について
(2010/12/17)
ウンベルト・エーコ、ジャン=クロード・カリエール 他

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表紙正面からだとわからないけど、ほら、青い部分に注目。そもそも黒の表紙ってどこか異様。青が加わるとさらに異様。それから凄いのが、カバーがリバーシブルなこと。右の写真はリバーシブルの片側で一捲りでフランス語に出来る。見栄心を擽りますなあ・・・(中身もフランス語になったらいいのに) ちなみに厚みは4cm強の470ページ。一瞬引きそうだけどなんのことはない、本を開けば、左右マージンは2cm、上下マージンンはなんと3cm、行間3mm。スカスカいや、余裕綽々。装幀を重視すると、厚みは絶対必要だったと思われ、厚みありきで間引きしちゃったのかと想像。案外すぐ読み終わりそうだけど、およそ持ち運ぶには不適切。なので年越し本としてバッグに詰め込むのは諦め、休み期間中の一気読み作戦を決行し、本日より読書開始。
            eco eco2
Jean-Claude Carrièreは名前だけだと誰だっけ?と思うけど、作家・劇作家・脚本家。ルイス・ブニュエル監督とのコンビで、『小間使の日記』の脚本を始め、『昼顔』『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』『欲望のあいまいな対象』、他にルイ・マルの『ビバ!マリア』、フォルカー・シュレンドルフの『ブリキの太鼓』、アンジェイ・ワイダの『ダントン』、大島渚の『マックス、モン・アムール』、フィリップ・カウフマンの『存在の耐えられない軽さ』、ジャン=ポール・ラプノーの『シラノ・ド・ベルジュラック』・・・錚々たるもの。
そして対するはUmberto Eco。「薔薇の名前」以外に手を出していないけれど、薔薇の名前だけでも十分に恐れ入る、作家というよりは現代の知の巨匠(?)。本はこの二人の対談、蘊蓄合戦と言えなくもないけれど、知識のひけらかしのようなレベルのものでなく、つまり何を知っているかではなくて、どう考えるか、が問題。もちろんテーマは書物だけれど、単に電子本は紙の本にとって代わるかということだけではなく、敢えて言うならこれは文化論。実際に電子本の話しなど、開口一番両名から ”何を今さら・・・” と一蹴されて終わっている。

御託を書いているだけで既にこんなに長くなってしまったので、一旦ここで終了。続きは第2部へ (まだ100頁あたり。。。)
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[C164] いきなり新年から脱兎の如く・・・

何という凝った装幀!

けれどもひっくり返すとフランス語っていうのは電子本でなければできないかも?

明けましておめでとうございます。

社会学と経済学の翻訳を多読仲間で、という依頼が来ております。そこで、できるだけたくさんの人を巻き込んで出版できないかともくろんでおります。近々、その相談を・・・ julieさんもね!(ブログにコメントを書けないので、ここで)

というようなわけで、今年も、というより、今年は昨年までにも増して、よろしくお願いします。良い年になりますよう・・・
  • 2012-01-03 10:43
  • さかい@tadoku.org
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  • 編集

[C165] 辰年に脱兎とは・・・

明けましておめでとうございます。
目にした瞬間、度肝を抜かれました。

> けれどもひっくり返すとフランス語っていうのは電子本でなければできないかも?

電子本で出来ても面白くない・・・

社会学と経済学ですか。私の喰わず嫌いを直すチャンスかも。
  • 2012-01-03 11:03
  • Green
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[C166] 相談が始まってしまいますが・・・

julieさんも読んでくれるといいのだけれど、社会学も経済学も啓蒙書です。まだ経済学の方しか読みはじめていませんが、今のところ「もう一息」という感触。けれども、この2冊をみんなで(?)翻訳して出版できれば、訳した人たち、訳を読んで意見を言った人たち、英語を使いたい人たちによい道筋をつけられるかもしれない。長くなるので、ここまでですが、22日に話ができるといいと思っています。
  • 2012-01-03 21:21
  • さかい@tadoku.org
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  • 編集

[C167] じゅりぽん、呼ばれてますよ!

今日Julieさんのブログの拍手コメントにちょっと足跡を残してきました。遠回しだけど、こっちのブログにおいで、と呼んでみた(つもり)

そうかあ。まず英語読まないと翻訳できないよなあ(当たり前だ!)ケイザイガクとシャカイガク・・・私にわかるのか?

  • 2012-01-03 22:47
  • Green
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[C168] あけましておめでとうございます!

すごい装丁ですねー! といいにきたら呼ばれていました。グリーンさん、連絡帳がわりにしてすみません&ありがとう。

翻訳やりたいー!と、ここで手を上げさせていただきます。経済学は読めるかどうかわからないですが、と弱音もはきつつ、社会学おもしろそう!

本の話に戻りますが、巨匠!という感じの、2001年宇宙の旅に出てくるモノリスのような装丁ですね。フランスでは、もっと気軽に巨匠のおっさんたちの放談・井戸端会議のノリなんですね。

ではでは、今年もよろしくお願いいたします。
  • 2012-01-04 12:40
  • Julie
  • URL
  • 編集

[C169] あけましておめでとうございます!

私の呼び声が通じたあ。ようこそいらっしゃいました。

> 翻訳やりたいー!と、ここで手を上げさせていただきます。経済学は読めるかどうかわからないですが、と弱音もはきつつ、社会学おもしろそう!

面白い経済学、楽しい社会学を目標にしましょう。なんといっても啓蒙書なのですからつまらなければ啓蒙になりません。(原文も読んでいないのに・・・)


> 本の話に戻りますが、巨匠!という感じの、2001年宇宙の旅に出てくるモノリスのような装丁ですね。フランスでは、もっと気軽に巨匠のおっさんたちの放談・井戸端会議のノリなんですね。

「おっさんたちの放談・井戸端会議のノリ」は私がそう感じてしまっただけのことで、世間的には違うかもしれませんよ~~。でも私は楽しい井戸端会議でいいんだという変な自信があります。

> ではでは、今年もよろしくお願いいたします。

こちらこそ!蘊蓄オフにもたまには顔を出してみてはどうですか??
  • 2012-01-04 17:44
  • Green
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Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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