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不安の書

Antonio Tabucchiを経てたどり着いたFernando Pessoa.
600ページを超えるこの本は、今のところ私が持っている和書の単行本では一番厚い本(4cmあった)。5000円という値段に一瞬躊躇したけど、幸いなるかな・・・タダで入手した図書カードをえい!と差し出して購入。さぞかし読むのはしんどいだろうと想像し、5泊6日の旅行の友にこの重い本を抱えて出かけ、読み切りました(読み切れてしまったというのが正しいか・・・)

不安の書不安の書
(2007/01)
フェルナンド ペソア

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ペソアは生前は全く無名で、没後膨大な断片が発見され、それを編纂してこの「不安の書」が出来上がり、ペソアがこの本を書き上げたわけではなく、偉大なる未完の書なのです。まさしく断片の集合体でいわゆる筋立てのある小説ではありません。ペソアはいくつかの「異名」を持つことでも有名で(知っている人たちの間では)、異名は単なるペンネームではなく、ペソアが生没・経歴・特徴を創造し作り上げた人格達。「不安の書」も虚構上の著者、ポルトガルに住む帳簿係べルナルド・ソアレスの手記という形をとられています。

この稀にみる特異性から、様々な分析や蘊蓄は多いのだけど、能書きはここまで。
その虚構のベルナルド・ソアレスの目を通した、いや、でもそれは実のところやっぱりフェルナンド・ペソア自身なんだろうけれど、リスボンの街の風景と彼の不穏な語りを聞いてみて下さい。眠くなったら寝てください。この本はいつでもどこからでも、僅か数行でも、ふと思い出したら読める本です。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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