無精しないで調べてみるもんだ。
どうもPaul Austerの新作は、「Winter Journal」なる自身の回顧録らしい。発売は来年の夏。なんだ、Amazon co.jpにもあるじゃない・・・
「Winter Journal」 来年夏に発売といってもそれはハードカバーの話しで、私はさらにそれからPBを待つわけだから、丸1年彼の新作はお預けだな。
ググってみたけど、本国アメリカにいってもさすがに情報はまだ少ない。Austerは過去「The Invention of Solitude(孤独の発明)」というMemoirを書いていて、こちらは主に彼の父親の話し。今回は母親のこと、そして自身のこと、最初の奥さんのLydia Davis (こちら作家) のこと、コロンビア大学でのベトナム反戦活動、そして現在の奥さん、Siri Hustvedt (こちらも作家) のこと、などが書かれるらしい。来年の夏発売ってことは、もう仕上がっているのかしらん?
私はなんといってもフィクション好きだから、いくら興味のある作家でもエッセイや伝記や回顧録よりはやっぱり小説が読みたい。ただ、「The Invention of Solitude(孤独の発明)」は日本語で読んでいて、疎覚えながら全く回顧録らしくなかった記憶はある。そりゃAusterだからね、政治家が書くみたいなMemoirを書くはずもなく、64歳で人生の総括をされても困る。出来れば伝記なんかは他人に任せてせっせと小説を書いていただきたい。これからが面白い作家なはず、と私は勝手に期待している。良くも悪くもAusterにはAuster節という ”らしさ” が出来ているし、テーマもそういう意味では共通性も多い。マンネリと呼ぶにはそのStory Tellerぶりは毎回見事だけど、だからこそこれからが期待できるわけで。。。今年は新作なし、来年もMemoirとなれば、その後の 『Austerxx年ぶりの新作』 はひょっとするとひょっとするんじゃないか?賛否両論巻き起こすような ”えっ?!” を待ってますよ。
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