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私の二十世紀書店

古本カフェのお兄さんが脇からひょいと見せてくれた。こういうのには滅法弱い。
著者は詩人で青山南さんのお兄さんだそう。不勉強な私は全然知らなかったけれど、1982年毎日出版文化賞を受賞した作品で、海外文学ばっかり92冊もの多様な本のエッセイ。250ページくらいで92冊なので、1つ1つは短いから、逆に読み出すと弾みがついて、途中で止められなくなる。ということで、久しぶりの一気読み。
定本 私の二十世紀書店定本 私の二十世紀書店
(1999/10)
長田 弘

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カタログという言葉は失礼だろうけど、見事な本のカタログとも言える 「21世紀へ引き継ぐための精神の在庫リスト」。二十世紀は戦争と革命の歴史だけれど、個人が無に没した世紀でもある。それだからなのか、長田氏の視点は本の内容そのものよりも、著者の生き方や姿勢、その基にある二十世紀という時代の読み方を、短いながらも真摯な抑えた口調でまとめてくれている。カタログ的とはいうものの、エッセイの内容はエッセイなどというような軽いものではなく、立派な書評集。テーマ分類をしているわけではないけれど、社会主義革命、スターリンによる粛正、ナチスとユダヤ人虐殺、スペイン市民戦争、第二次大戦、大国に翻弄される小国や、パレスチナ問題、アフリカ問題まで、そこにあるのはまさに二十世紀。巻末に目録と題して、登場した本の一覧までつけてくれているのも有難い。

真面目な本(?)が多そうだから、ひょいと買ってしまった本に苦労するかもしれない。大御所もいるし私が始めて聞く名前もあるけれど、総じて 世界文学全集的でない ”王道外し” のセレクションという所がヨダレもの。手元に置いて、しょっちゅう見返してみるのもいい。
これもあれもと気になりだすと、92冊も買えないから、後でよ~く吟味してAmazonに行かねば・・・
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[C203] あー!

ほんとにブログの名前が・・・!!
  • 2012-01-28 17:10
  • さかい@tadoku.org
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[C205] まあ、モノは試しで。

はい、変えてみました。
関係者以外には全く意味不明な副題になってしまいました。
  • 2012-01-28 22:46
  • Green
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Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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