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Sociology the basics

訳あって、私にとっては異次元の本を読んだ。タイトルどおり社会学入門書。著者はれっきとした英国はエセックス大学の名誉教授(だって)。決してお堅い本でもないけれど、いかにも入門書。表紙の玉子たちの意味するところが何なのかはよくわからないけれど、表紙ほどには柔らかい本でもない(笑)。これ1冊読めば、社会学がわかる!とか、そういうことではなく、足がかりをつけてくれる本。
Sociology: The BasicsSociology: The Basics
(2010/06/25)
Ken Plummer

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ひとしきり、広く浅く社会学って何なのよ、という説明、歴史、現代のKey issue、そしておそらく大事なのは、このあまりにも多岐にわたる社会学がスコープしている範疇から、どこに行きたいかによって参考文献、学者やキーパーソン、WEBSITE等々の様々な情報の入り口を示してくれている。だからこれを読んで終わりではなく、この先も手元に置いて必要になれば見返すReference本の役割が大きい。

そもそも社会学にとっても興味があって読んだわけでもなく(ハハハ・・・)、社会学のシャの字も知らぬ素の私が今さら気付いたのは、社会学って人間しか出て来ないってこと。何をどうスコープしようが、所詮人間の話しで、自然や気候や化学と結び付けようが、結びつける先は人間。この前に読んだ「書物の王国 鉱物」と丸っきり正反対の世界じゃないか (これだけで私には異次元だね)。

社会学の視点というのはOutsiderでなければならないらしい。何でもかんでも社会学になれるその理由は、そもそも社会学というのはありとあらゆるものの関連から成り立つからで、どこかひとつにどっぷり浸かっていては、見えるものも見えなくなる。先進国社会にどっぷり浸かっては、先進国の本来の姿は見えない。多数派という意味ではない公平で公正な常識的感覚と、批判精神とが必要らしい。でも人間誰しもどこかに属し、何かに依存して生きているわけだけから、完璧なOutsiderの視点って相当に難しい(と思うよ)。

実は一番驚いたのは、私って普段相当難しい英語本読んでいるんだってこと。あまりにひねりのない英語なので、英語ってこんなに素直に書いてもいいんだと、妙な感心をした。最近、ひねりだらけのDavid LodgeやMalcolm Bradburyばっかり読んでいたし、シュールな本やらマジックリアリズムやら、曖昧模糊とした散文なんて読んでいると、文字を文字通りに読んでいてもよくわからん(そもそも知らない文字が多すぎ)。この本は仕事のメールみたいに飛ばせる。飛ばしていいところと、ここだけ読んどきゃいいや・・・が飛ばしていてもわかる(笑)。要約してわかりゃいいわけだし、半ページくらいは同じトピックを丁寧に説明してくれるから、この一文でキメる!みたいな鋭さはない。ストーリーがあるわけでもないので、そのうち何について書いてあるかと、構成くらいをさらさらと流し読んで終わりにしてしまった(まあ、1回目はこれでいいか・・・) 学問の世界は、本読んでなんぼではなく、その本を読んだ後どーするかが問題だから、こんなところでわかっても、私には社会学は相変わらずわからないけれど、本は何となくわかった、という次第。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

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