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雨過天青

十二世紀の初めごろ、中国皇帝のために青磁を焼いた窯「汝窯(じょよう)」で焼いた青磁の最高峰、その青をこう形容するらしい。

雨過天青

雨の過ぎ去った後の雲の切れ間から見える空の色、「雨過天青雲破処(うかてんせいくもやぶれるところ)」 の青、それはこんな青。澄んでいるけれど透明ではなく、凛としているが柔らかい。
Ukatensei

この青を出す釉薬には、鉄分を含む長石という石の粉を混ぜ、独特の青を生み出すらしいのだが、それさえ使えば必ず青くなるいうわけではない。普通、焼いた鉄は茶色くなるが、焼く過程で酸素を限りなく少なくすると、酸素を奪われた鉄分が青く発色する、という理屈らしい。でも茶色から何かを引いたら青くなる、という二次元的な世界はそこにはない。この青は偶然の賜物、奇蹟の青らしい。

自然界に青いものは少ない。そう言われれば青い野菜?青い動物?青い昆虫?青い創造物は神の気まぐれ。
中国人の愛した青磁の青、西洋絵画で憧れだったラピスラズリの青、日本なら藍染の青か・・・

「鉱物」を読んでちょっと鉱物にかぶれているここ数日。
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コメント

[C209]

いきなり石屋さんですね。

小説ばかりじゃなくて、こういう話でも独特のスタンス・・・いいねえ!
  • 2012-02-06 06:36
  • さかい@tadoku.org
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[C210] 石じゃなくてこ・う・ぶ・つ!

世の中には石いや、鉱物を集めるのが趣味という人がいるらしい。そこまでには至らなくとも、人間より動物、動物より植物、植物より鉱物、という気持ちは何だかわからなくもない。
  • 2012-02-07 03:47
  • Green
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[C211] そうか

こ・う・ぶ・つ が 好物なのか・・・
  • 2012-02-15 13:28
  • さかい@tadoku.org
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[C212] 一度お試しあれ

どうも食べると美味しいらしいですよ。細かく砕いて粉末にして、きっといい具合の塩気なんかもあったりして・・・
  • 2012-02-15 23:15
  • Green
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