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Blood Work

Harry Boschシリーズとは別のTerry McCalebシリーズ。Boschシリーズともクロスオーバーするらしいので、飛ばさずに読むことにした。久しぶりのエンタテイメントで、小難しい本が続いたからなのか、スラスラ読めて快適。休憩本はいいなあ。読み易いだけでなく、後味がいいのも止められない理由。確かにベストセラーというのは、誰でも読めるってことが大切だろうけど、読み終わった後、チョンって感じの本もあるし、お仕着せの正義感がプンプンするものもあるから、あ~楽しかった!と単純に気分がいいベストセラーはエライ。
Blood WorkBlood Work
(2002/12/05)
Michael Connelly

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これはクリント・イーストウッドがMcCalebを演じて映画になったので (評判はイマイチらしい)、私が持っている版は彼が表紙。映画は見ていないけれど読み始めてすぐに思う、Terry McCalebってクリント・イーストウッドじゃないよね・・・ McCalebは元FBIのプロファイラー、クリント・イーストウッドの姿を振り払いながら読む進む。最近心臓移植を受け、FBIからは足を洗い、The Following Seaと名付けられたボートで今は静養中。まだ無理は出来ない身体(車の運転も禁止)でありながら、殺された心臓を提供した女性の妹(姉?)から遅々として進まない殺人調査を懇願される。断ればいいのに(断ったくせに)、義理堅く結局首を突っ込むことになる。舞台はL.A.で警察組織の嫌らしさもお決まりパターン (これもないと寂しい)。

プロファイラーらしく、銃撃戦なし、カーチェイスなし、取っ組み合いの争いさえなし。目撃者に会いに行ったり、遺族に話を聞いたりはあるけれど、捜査資料・ビデオを丹念に読み解き (元FBIとはいえ、今は外部の人間なのに、こんなに捜査資料を持っていていいのか、と疑問が湧くのは私だけか?) 見逃してしまいそうな小さな矛盾から謎を解いていく。心臓を提供してくれた女性の殺人犯を追い、自分のものであって自分のものではないような違和感を抱えながら、新たに与えられた命の理由に愕然とする、という展開。300ページあたりから俄然話しは急転し、そこからは一気に終盤までいける。それにしても犯人の殺人動機はベストセラーのエンタテイメント本にはもったいないくらい、嫌らしくていいなあ。催眠術も出てくるし、今回はかなり心理戦の展開でそこが面白いだけじゃなく上手い。Boschシリーズも含めて、今まで読んだMichael Connelly の作品の中でもこれは上位に食い込める。

Terry McCalebシリーズの第2巻ではいよいよ、Boschと競演するらしい。今のところ私の中では、HarryとTerryはどうもキャラがかぶるので、どんな競演になるのかかなり楽しみ。ワクワク・・・
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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