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分身

ちょっと休憩していたけど、再び「書物の王国」シリーズ。
分身 (書物の王国)分身 (書物の王国)
(1999/01)
泉 鏡花

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「十二月の夜」 アルフレッド・ド・ミュッセ(Alfred de Musset)
「大晦日の夜の冒険」 Die abenteuer der silvester-nacht E・T・A・ホフマン(E. T. A. Hoffmann)
「ウイリアム・ウィルスン」 エドガー・アラン・ポオ(Edgar Allan Poe)
「詛いの星をいただく騎士」 テオフィル・ゴーチェ(Théophile Gautier)
「双子の一人」 One of Twins アンブローズ・ビアス(Ambrose Bierce)
「鏡の中 精神病医の記録より」 ワレーリー・ブリューソフ(Валерий Брюсов) 草鹿外吉・訳
「泉水のなかの二つの顔」 ジョヴァンニ・パピーニ(Giovanni Papini) 河島英昭・訳
「対面」 アンリ・ド・レニエ(Henri de Regnier) 志村信英・訳
「過大な高慢について、及び高慢な者がしばしばいと深き謙遜に至る次第」(『ゲスタ・ローマノールム』)
「離魂病」 陶淵明 岡本綺堂・訳
「倩娘」 陳玄祐 田中貢太郎・訳
「影の病」只野真葛
「星あかり」泉鏡花
「あめんちあ」富ノ沢麟太郎
「空中」夢野久作
「灰色の扉」野溝七生子
「戸田良彦」三橋一夫
「お守り」山川方夫
「首くくりの部屋」佐藤春夫
「鏡怪談」 江戸川乱歩
「鏡と影の世界」中井英夫
「分身」(Poem) ハインリヒ・ハイネ(Heinrich Heine) 森鴎外・訳

このシリーズ、かなり日本文学が面白いんだけれど、今回は西洋に軍配を上げる。ホフマンやポー、ビアスあたりの大御所が登場し、期待を裏切らず面白い。パニーニも「バベルの図書館」以来にお目にかかれた。分身がテーマとはいえ、「対面」(アンリ・ド・レニエ)は舞台がベネチアで、ベネチアを舞台にした作品は多いけれど、この本に描かれるベネチアはちょっといい。美しいだけでなく、暗く無気味で古風なベネチア。いずれにしても、分身というだけあって鏡と影、双子、二重人格など、文学ネタとしては面白くないわけがなかろう・・・

さて、今回覚えたのが ”ドッペルゲンガー” という言葉。 ”離魂病”と日本語では言うらしい。生きている人間の霊的な生き写しのことをいうそうで、自ら自分の「ドッペルゲンガー」現象を体験した場合には、「その者の寿命が尽きる寸前の証」という言い伝えがあるらしい。エイブラハム・リンカーンや芥川龍之介、エカテリーナ2世などが自分のドッペルゲンガーを見たと言われているとかいないとか(Wiki情報)

鏡ネタが多く、思わず「ひみつのアッコちゃん」を思い出してしまった私。赤塚富士夫氏が何をヒントにこの話しを思いついたのかは知らないけれど、魔法の鏡で変身できるというのも、一種の分身だよな。
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コメント

[C233] 「ひみつのアッコちゃん」!

・・・ 赤塚不二夫の漫画だったのか! 読んだことないけど。

で、ぼくはWilliam Wilson しか知らない。
  • 2012-03-27 23:55
  • さかい@tadoku.org
  • URL
  • 編集

[C234] ひみつのアッコちゃん!

私も読んだことはないですよ、ひみつのアッコちゃん。テレビで見て育った世代ですから。。。
これと「魔法使いサリー」はやっぱり魔法少女シリーズとしては双璧です。
  • 2012-03-28 00:23
  • Green
  • URL
  • 編集

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