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モレルの発明

ボルヘスとの共著もあるAdolfo Bioy Casares、しかもこの作品はボルヘスに「完璧な小説」と言わしめたという触れこみ。う~~ん、本当かもしれないけど、あのボルヘスが完璧な小説なんて誉め言葉を発するかどうか、私は疑っている。でも読まないわけにもいくまいし。1940年に発表された(どうも)SFだと言われている作品。

モレルの発明 (フィクションの楽しみ)モレルの発明 (フィクションの楽しみ)
(2008/10)
アドルフォ ビオイ=カサーレス

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初めて読んだラテンアメリカ文学は、たぶんガルシア・マルケスの「百年の孤独」。これが失敗、無謀だった、いや、「百年の孤独」がどうこうではなくて、最初にそこに手を出しちゃあいけなかったんだろうなあ。補助輪付き自転車なんて格好悪いからと、いきなり補助輪なしで自転車に乗ってコケまくった状態。「白髪三千丈」という中国の詩から取られた言葉は、極端な誇張表現として使われるけど(三千丈は9kmだから、そんなに白髪が伸びるわけないでしょう、ということ)ラテンアメリカのカッ飛び方に最初に遭遇した時に、この「白髪三千丈」を思い出した。マジックリアリズムと表現されるラテンアメリカ文学、マジックとリアリズムという相反する言葉を合体させて形容されるラテンアメリカの本も、やっぱり白髪は三千丈に伸びちゃうんだなあ。
反逆的で前衛的なもの、土着的で幻想的なもの、はたまた政治色プンプンの作品、そんなものをやみくもに読んでいたらこの本に出会う。前衛と幻想を残しながら、ラテン的な暑苦しさが除かれた本、という印象。ここから始めればよかったのかも。

無人島を舞台に、不死を獲得するためにモレルが発明した超立体映像に閉じ込められた人々。月と太陽は2つ出ているし、映像の中のフォスティーヌという女性に恋焦がれて、自らもその超立体映像の中に没入する主人公。何が現実で何が幻影なのかわからなくなっても、途中で止められず。。。。ググれば、解説してくれるサイトはいくつもあるようだけど、読書後それらはすっ飛ばして、私はビオイ=カサーレスの本を探しにアマゾンに行きました。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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