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City of Bones

「選ばれた女」ですっかりお腹一杯になってしまったので、休憩。このシリーズはもう何冊目になるんだろう?段々楽になっていくのがよくわかる (そのうち、英語だってことを忘れてしまったりして・・・)
City of Bones (Harry Bosch)City of Bones (Harry Bosch)
(2003/02/24)
Michael Connelly

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話は1月1日の夕刻、丘陵地の山林で医師の愛犬が人間の骨と思われるものを咥えてきたことから始まる。調査の結果、それは約20年前の少年の骨だと判明。近所に暮らす児童性愛前歴のある容疑者が浮かびあがったが、警察内部のリークからそれがマスコミにバレ、容疑者は無実を訴えながら自殺してしまう。彼は犯人ではない・・・ 骨から判ったことは、少年は長いこと虐待されていたという痕跡。少年の身元がわかり、捜査は少年の家族、離婚した父母と今は一人で暮らす姉に向かう。そして少年の父が自ら自分が殺したと告白する。あまりのあっけなさに周りが一件落着の雰囲気の中、Boschは腑に落ちないものを感じ、自ら殺人事件の再現を試みる・・・ 相変わらず最後の100ページを切ってからの猛ダッシュのドンデン返し。

時を同じくして発見された、9000年もの間タールの中に沈めらていれた頭蓋骨を引き合いに出したり、再びベトナム時代の話しを持ち出したり、事件そのものとBoschの内面を絡ませながら、実に気持ちのよいテンポで展開していく。テンポだけ言えば、今までの中で一番軽快な感じ (事件は、少年の短く悲しい人生で相変わらず暗い話し)。

ところで、運命の女性エレノアはどうなったんだ?エの字も出てこず、代わりに新しい恋人となったのは、警察学校を出たてのルーキー。弁護士をした後、世界放浪の旅に出たというちょっと異色の経歴の持ち主と、あまりにも簡単に恋人同士になってしまう。その矢先、彼女は捜査の過程で銃に倒れ、あっけなく愛する人を失うBosch。警察の掟を破ったこの恋愛劇が唯一の不満。色恋沙汰はベストセラーにやっぱり必要なのかしらん?でもBoschにはどうもこの手のhappyさが似合わない、いや、淋しい一匹狼でいて欲しいという単なる私の願いか?

今回は相棒Edgarとの関係が掘り下げられていたのが、影の目玉。陽気でお気楽なアメリカンかと思っていたら、なかなかの働きぶりと活躍ぶりで、私の中では株急上昇。勝手知ったる相棒だから今さら言葉は不要だと思いきや、微妙な二人の心の動きがいいんだなあ。そしてエンディングは、ハリウッド署を去ることになるBoschという次回作への伏線がこれまた嫌らしい。そういえば、Boschはもう50歳を越えていた。死んだ恋人のメモ、“Where are you, tough guy?”をしばらく見つめ、そして “Nowhere” と答えるBosch。あ~~お前は次にどこに行くんだ?!
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[C247] 見事にひっかかった?

いや、どんでん返しじゃなくて、ハリー・ボッシュに・・・ 

このあと、暗さは薄暗がりくらいに、寂しさはたばこ1本分くらいになっていくけれど、まだまだしばらくおもしろいと思うよ。

ところで、「少年の短く悲しい人生」が辛くて、この話だけは再読してないのです。
  • 2012-04-28 22:16
  • さかい@tadoku.org
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  • 編集

[C249] やっと時は2000年を越えた

早く最新巻に追いつきたいなあ。
シリーズとともにちゃんとBoschも歳をとっているから、このシリーズで50歳も過ぎたBosch、最新巻では60歳を過ぎているはず。一体全体どうなっているやら・・・


  • 2012-04-29 08:08
  • Green
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

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