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謎の物語

Riddle Storyという分野があるのだそう。謎々物語?物語中の謎を解き明かさないまま終了することを主題としたストーリーのことらしい。
謎の物語 (ちくま文庫)謎の物語 (ちくま文庫)
(2012/02/08)
紀田 順一郎

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「恐ろしき、悲惨きわまる中世のロマンス」 マーク・トウェイン
「女か虎か」 F.R.ストックトン
「三日月刀の督励官」 F.R.ストックトン
「女と虎と」 J.モフィット
「謎のカード」 C.モフィット
「続・謎のカード」 C.モフィット
「穴のあいた記憶」 B.ベロウン
「ヒギンボタム氏の災難」 N.ホーソーン
「茶わんのなか」 小泉八雲
「指貫きゲーム」 O.ヘンリー
「ジョコンダの微笑」 A.ハックスリー
「野原」 ロード・ダンセイニ
「宵やみ」 サキ
「園丁」 ラドヤード・キプリング
「七階」 ディノ・ブッツァーティ

結末がない、というのは私がよく当たる、なんだかよくわからない・・・ という物語ではなく、本当に結末はないよ、と言い切ってしまう結末のなさで、だからどっちなの!と読者を苛々させるもので、昔もそれは同じだったらしく、(仕方なく?)作者が続編を書いてしまったのが、「女か虎か」の続編「三日月刀の督励官」に、「謎のカード」の続編「続・謎のカード」。この2篇はリドルストーリーの代表作なのだそう。でもマーク・トウェインの「恐ろしき、悲惨きわまる中世のロマンス」は、ないまま終了しマーク・トウェイン自身が、これで終わり、と締め括る。

それ以外の作品は、見事にええ~~というオチを用意してくれるなかなかの謎物語。総じて古典に近いくらいの少し昔の作品ばかりだけれど、面白い理由はそのオチの意外性だけじゃなくて、そこに辿り着くまでの人間心理の描き方の上手さなんだと思う。この辺りの丁寧さが現代小説には若干欠けるところ。

どこかで読んだことがある気がするのは、こういった謎物語の代表作は他の作家にも多大なる影響を与えていて少なからずそれらをヒントに書かれた作品があるんだろう・・・ なんて納得してみたが、今改めて本棚を探っていたら、N.ホーソーン、ロード・ダンセイニ、ラドヤード・キプリングは「バベルの図書館」シリーズで読んでいたことが判明した。ディノ・ブッツァーティの「七階」だけは記憶にあったんだけど、この失念具合はちょっと情けない。いやいや、面白い話しは何度読んでも新鮮に面白いもんだ。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

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