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メルラーナ街の混沌たる殺人事件

イタリアものはこれでも一生懸命探しているつもりだったけれど、Calvinoに薦められるまで、この本が凄いと言われている本だなんて知らなかったよ・・・ だって、タイトルがいかにも今風だから、今風のかる~~い本かと思っていた。

20世紀を代表する小説家こと、アイルランドのジェイムズ・ジョイス、フランスのマルセル・プルーストやルイ=フェルディナン・セリーヌ、オーストリアのフランツ・カフカ、アルゼンチンのホルヘ・ルイス・ボルヘスたち。彼らと比肩しうる巨匠と称されるイタリアのCarlo Emilio Gadda。 

なんだって。で大慌てで入手してみた。
メルラーナ街の混沌たる殺人事件 (フィクションの楽しみ)メルラーナ街の混沌たる殺人事件 (フィクションの楽しみ)
(2011/12)
カルロ・エミーリオ ガッダ

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邦訳デビューは今を遡ること1957年、『メルラーナ街の恐るべき混乱』として発刊。(Calvinoさえも言うように)難解で、(イタリア人でさえよくわからないくらい)イタリア各地の方言・専門用語・作者の造語が混在し、翻訳不可能という名誉ある評価をいただいたそう。そして待望の復刻は新訳。

前半まではどうにかついていっていた。が、iPhoneが登場し (↓の記事もどうぞ) どうもその憎たらしい玩具に悔しくも没頭していたら、1日数10ページ状態が続き、何が何だかよくわからなくなってしまった。が、どうもこれはiPhoneにうつつを抜かしていた私のせいだけでもないらしい。いわゆる難解というのとはちょっと違う。とにかく脱線が多すぎで、本筋から外れるよう、外れるように物語りが展開していく。これをポストモダン、前衛的と言うんだろうか??言葉の端々やものの喩えがとにかく変梃りんだし、さっと流してしまうと迷子になり、舐めるように読もうとすると混乱する。

ローマのブルジョワばかり住む屋敷で強盗事件が起き、その3日後に殺人事件が起きる。確かに起きたけど、その捜査をする(一応)敏腕刑事ドン・チッチョは冴えない風貌で、美青年への嫉妬の激しさは笑えるほど格好悪い。舞台のローマはムッソリーニ政権下で、当時の風俗・庶民の暮らし、そしてしつこいくらいムッソリーニが扱き下ろされる。結局殺人事件の結末はなく突如物語は幕引き。何なんだ、この話し。。。? まあ、後半は完全にiPhoneと遊んでばかりいたから、結末のなさは全然気にはならないけれど、変梃りんで極端な細部嗜好を楽しむ境地までは到達できず、何だか勿体無いことをした。再読リストにのせておくとするか。。。 とにかくちょっと凄いことだけは間違いない。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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