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百日紅と書いてさるすべり

さて夏休みの最終日。午後も大分回ってから近所をふらふら散歩する。

夏の花といえば、朝顔や向日葵を思い浮かべそうなものだけれど、今のところに引っ越して谷中墓地を歩くようになってからは、それは百日紅になった。白い百日紅もあるけれど、やっぱり紅色が王道。その紅色の花が長く咲くことから、百日紅と呼ばれる(書かれる?)らしいけれど、音だけ言えば間違いなく ”猿滑”。毎年毎年、夏になって墓地を歩くとあまりの派手さに、あ、これ百日紅だった、と驚く。そう、毎年わかっていながら驚く。去年も一昨年も驚いたんだった、と思い出し、今年も驚くことにまた驚く。それほど花の咲いていない時期は雑木林に紛れてその存在にも気付かない。桜みたいにチヤホヤされず、銀杏みたいにロマンチックにもならず、梅ほどに待ち焦がれるわけでもなく、でも夏といったらそれは百日紅でしょ・・・

花1 はな2 はな4
猿滑って書くくらいなので、幹はホラ、この通りつるつる。幹の肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れるっていうけど、このまま家の柱にでも出来そうなくらい、樹木として不自然な程つるつる、すべすべ。ちなみに猿はこの木を平気で登れるらしいから、猿が木から落ちる木ではない。

はな3 墓地を突っ切って、蕎麦屋の「川むら」へ。お盆でお休みだと確信して覗いたらあら!営業中。ランチ時でも夕飯時でもない中途半端な時間帯ですんなり座れ、浅利せいろをササッと食べ、あとは冷蔵庫のように冷房の効いた喫茶店で読書。寒さにめげずコーヒー一杯で2時間粘り、外に出たら陽も落ちて風が涼しくなっていた。墓地の中ではツクツクボウシが大合唱。ツクツクボウシは夏の終わりに鳴くっていうけれど、音楽のようなあのツクツクボウシ節を聞きながら、夏休みの最終日は平穏に終了。
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[C298] あなたは不思議に・・・

自分の周りに一つの世界を作り出してしまうね・・・ たいしたもんだ!

[C300] そういう貴殿も

勝手に世界を作り上げることなら、名無しの(誰だかわかるからいいけど)貴方以上の方は此の世にはおりませぬ。
  • 2012-08-16 21:54
  • Green
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Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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