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柿喰えば・・・

今年は柿は当たり年のようで、東京とはいえ下町風情が残るこの界隈はそういうことがすぐわかる。ちなみに実家の界隈も田舎の景色が残っているからよくわかる。あれは日本人の原風景だね。木造平屋家屋にのしかかるようなたわわに実った柿の木。

果物には酸味が欲しい私としては、柿は嫌い・・・ではないけれど、自ら進んで食べる果物ではない。困ったことに、どうも父が好きで、自ら買ってしっかり食べている様子なので、娘も気を使い、付き合って一緒に食べてあげる。お蔭様でそれほど好きではないにしろ、旨いとかいまひとつだとか、最近売っている柿がどんな品種改良を遂げたのか少しわかるようになってしまった。

そもそも柿は買って食べるものじゃないとはなから決めてかかっている。他にそういう食べ物と云えば、無花果、ビワ、柘榴、蕗。全部家もしくは近所で無料で調達できたもの。無料調達には2種類あり、1つおすそ分けと呼ばれるもので、もう1つは泥棒(笑)。記憶にある私の泥棒歴といえば、それは柘榴。今では売られているところをあまり見る機会もないけれど、買うとたか~~い柘榴。柿泥棒をした記憶はない。それが柿が好きにならなかった理由なのかも知れない。じゃ、父が柿が好きな理由は、育ち盛りの戦時中の子供時代、空腹を紛らわそうと柿泥棒をした記憶が、今でも柿に執着する理由なんじゃないかとそんな気がしてきた。

さておすそ分けの方の柿の無料調達品が実家に戻ると届いていた。親戚の伯父さんが持ってきたらしい(消費に困ったんだろうなあ・・) そのまま食べてみたけれど、売り物じゃない柿だから、当然種ありだし、昔ながらの硬い柿だけれど、悪くないお味。夕飯でカブと一緒にサラダを作ったけれど(これが結構美味い)、こんなことをしていては、腐り果てることは目に見えている。半分は妹の家に送ったといいながら、30個近くまだ残っているので、もらってどうする当ても定かでないまま、リュックに詰めて家に持って帰る。柿ジャムというのは以前から考えていたけれど、ジャムにして美味しくなる果物には思えない。どうすれば美味しくなるのかよくわからないまま、ジャム作り開始。

酸味はないので、レモンの絞り汁は大目で、甘みはあるから砂糖は控え目。キッチン中の戸棚を開け、ドライレーズンとレモンピールの砂糖漬けと、そしてラム酒を加えることにした。ラム酒はいい案のはず。水は加えず、火にかけ始める。やっぱりあまり煮崩れないので、途中からポテトマッシャーで潰しまくり、ドロドロ感を出す。こんなもんだよな、と思い最後にレモンの絞り汁を加えて出来上がり。こちら完成品。
kaki001 kaki003

ビン4つ分もできてしまった。レモン汁のお蔭で酸味がよく出ている。砂糖はもう少し減らしても良かった。でもまあまあじゃないか。冷めたらもう少し固まることを期待してみよう。味見しながら更に気付く。トースト+柿ジャム+クリームチーズが合うはず。早速仕入れて試してみよう。
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[C348] 酸いも甘いも・・・

酸味も甘みも香りもよい具合の一筆
堪能いたしました

見事なお点前でした。

あとは本物を食べたいもの。実はぼくは柿が大好き。ただし柿泥棒はしたことがない。石榴泥棒もね。枇杷土楼棒はある・・・
  • 2012-12-02 21:21
  • さかい@多言語多読
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[C349] 枇杷かあ。

ウチには枇杷の木があり、自前調達でした。ということで、枇杷の思い出と云えば、木に登って収穫させられたこと。

私はやっぱり柘榴だ。盗んで食べるからこその美味さなんだろうなあ。
  • 2012-12-04 00:39
  • Green
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