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ルパン、最後の恋

ルパンシリーズを読むことになるとは思ってもいなかったのに、近所の本屋さんで装丁に惹かれてついつい購入。
ルパン、最後の恋 〔ハヤカワ・ミステリ1863〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)ルパン、最後の恋 〔ハヤカワ・ミステリ1863〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
(2012/09/07)
モーリス・ルブラン

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Amazonの写真からはわからないけれど、見た目はこんな。右が岩波文庫。縦に長くてちょっとスマート。分かり難いけれど、ビニールカバー付。そして小口部分の黄色が何だかクラシックな雰囲気。
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ルパンといえば、モンキーパンチのルパン三世しか知らない私は、まずこの帯の言葉の意味を調べる。

「長らく封印されてきた正統アルセーヌ・ルパン・シリーズ未発表の最終作、ついに解禁」

この作品、70年ぶりのルパンシリーズの新作にして、最終作。作者のMaurice Leblancは1936年に書き終えらしいが、推敲を始めた2ヵ月後彼は倒れ、推敲は完了しないままこの世を去る。彼の遺族もその完成度の低さから公表を望まず、幻の作品となっていた。2011年、孫娘が原稿を発見し、折りしもその歳はLeblancの死後70年で、著作権の切れる年でシリーズの復刻を企画していた出版社の申し出から、ようやく陽の目をみた次第。

私は”怪盗”に弱いのよ・・・反体制派で強気を挫き弱きを助け、でも偽善者ではなく、1本筋が通った美学があり、そして絶対に紳士!

粗筋はこちらのパクリで。
1922年、父親のレルヌ大公が突然自殺し、一人娘のコラは悲しみに沈んでいた。そんなコラを助けるのは、大公から後見を託された4人の男たち。大公は遺書の中で、じつはこの4人の中に正体を隠したアルセーヌ・ルパンがいる。ルパンは信頼に足る人物なので、それが誰かを見つけ出して頼りにするようにと記していた。やがて思いがけない事実が明らかになる。大公はコラの本当の父親ではなく、彼女はじつはマリ・アントワネットの血を引くコラの母親が、イギリスのハリントン卿との間にもうけた子で、次期英国王の有力候補とされるオックスフォード公の許嫁だったのだ。高貴の血をひくコラは、にわかに国際的陰謀に巻き込まれ、そんなコラを救うべく、ルパンは動きだすが……永遠のヒーロー、ルパンと姿なき敵との死闘が幕を開ける!

ルパンマニアはどうも口を揃えてイマイチと言っている。確かにちょっとルパンがイイ人過ぎて、神出鬼没の大怪盗の謎めいた(勝手な)先入観とは全然違うし、掘り下げ具合ももう一歩、最後なんかお姫様童話のようなハッピーエンドで、それでいいの?と思ったけれど、でも怪盗ものらしく、活劇風で時代もクラシックで、フランス臭がプンプンして、やっぱり楽しいなあ・・・と私は思ってしまった。

巻末にルパンシリーズの第1作「アルセーヌ・ルパンの逮捕」という短い話がオマケについている。若かりしルパンには色気もあり、ドキドキさせてくれる怪盗だった。そしてプロローグにはルパンのお祖父ちゃんの話しまでついている。ルパンのお祖父ちゃんは、将軍。あのナポレオンから絶大な信頼を受けた人物だったんだって。そしてこのルパンの孫はルパン三世なわけね・・・著作権の切れたルパンシリーズは、既にKindleでは¥0 販売。プリントもので探しそうだけれど、名作と言われる「奇岩城」は読みたいゾ!でもシリーズものはやっぱり最初から読むのがいいのか?
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