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グールド魚類画帖

困ったな?こういうの苦手です、と書けばいいのか、わからないのは私の頭が悪いんです、と開き直ってしまうか、何だかよくわからない日本語を、翻訳のせいにして逃げてしまうか?
オリジナルはこれ:「Gould's Book of Fish」 by Richard Flanagan

グールド魚類画帖グールド魚類画帖
(2005/06/25)
リチャード・フラナガン

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19世紀、流刑地ファン・ディーメンズ・ランド(現在のタスマニア)。囚人William Buelow Gouldが、独房で手に入れられた材料をインク代わりにして書いた、という設定から、血、イカスミ、排泄物、アヘンチンキ、ウニの棘等々、原書では章に合わせて6色刷りになっているそうです。Amazonのなか見検索でちょっとだけ覗けるので見に行ってみた。グールド自身は実在の人物で(本の中のグールドは完全な創作)、挿入された魚の絵はホンモノだけど、邦訳では文字の6色刷りは実現しなかったらしく、第1章と最終章だけが黒、あとは茶色(セピア色?)の2色。新刊買うと¥3,780なんだよね、この本。セピア色はちょっと読みにくかったし、いっそ黒で統一して値段下げてくれた方が嬉しくない?

囚人への数々の拷問(想像し切れないのが幸いし、吐き気はしない)、現地人の虐殺(切り落とした頭を樽詰めにして、本国英国で人間標本を作る)、登場する人物がすべて奇怪で異様(これもまた想像力が足りないのか、脳内映像が浮かばない)。トグロを巻くみたいにグネグネした描写が延々続く。好きな人はたまらなく好きみたい。しかも1度読むだけじゃ、その好きさには到達できないらしく、仮にオチがわかったとしても、やっぱり2度は読まないといけないらしい(30年後にまた読むか・・)

ただ、作者Richard Flanaganはタスマニアに流刑された曾祖父と曾祖母を持ち、自身もタスマニア出身で、アボリジニに対する発言もあるというから、本中の拷問も虐殺もデフォルメがあるにせよ、事実が元になっているんだろう。実際にタスマニア・アボリジニはハンティングの獲物となり絶滅したという歴史もあるらしい。

今回はそんなわけで逃げ腰。でもそんな話だから、挿絵の魚の妙に人間らしい表情に見入ってしまう。ここでホンモノ見られます→Sketchbook of fishes
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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