「後味の悪さにこだわって選び抜いた名作短編集」という煽り文句に踊らされ、ついポチッとしてしまった。人の不幸は蜜の味?
古今東西のバッドエンド、いやあ~~なミステリ短篇を集めたアンソロジー、若干アメリカ産が多めという11篇。私が手を着けそうにない作家たちを集めてくれているので、どれも未読。
「崖っぷち」 アガサ・クリスティー
「すっぽん」 パトリシア・ハイスミス
「フェリシテ」 モーリス・ルヴェル
「ナイト・オブ・ザ・ホラー・ショウ」 ジョー・R・ランズデール
「くじ」 シャーリイ・ジャクスン
「シーズンの始まり」 ウラジミール・ソローキン
「判決 ある物語」 フランツ・カフカ
「赤」 リチャード・クリスチャン・マシスン
「言えないわけ」 ローレンス・ブロック
「善人はそういない」 フラナリー・オコナー
「うしろをみるな」 フレドリック・ブラウン期待に沿えず読後感の不快感は特になし。意外にも王道なバッドエンドという印象。人間の本性を描くより、不条理系が好みの私としては「くじ」とか「すっぽん」「赤」あたりがお好み。軽い気持ちで読むにはいいか・・・
10篇目
「善人はそういない」のあとに
「解説」を入れ、さてでは、最後の1篇をお楽しみください、と
「うしろをみるな」で本を締める。この構成には★を3つくらいあげたい。アンソロジーは時々読むけれど、面白いアンソロジーとは、必ずしもどれだけ面白い作品を揃えるか?ということではないみたい。揃えられた作品たちのバランスやら、そもそもアンソロジーを編纂する意図?姿勢?要は企画力なのか、読了後なんだか面白かった、というのが大事だと思う。この企画、商業的に成功したのなら、「続・厭な物語」ができるのか?そしたら、もう少し、何これ!! というような掘り出し物をよろしく。。。
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