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Rounding the Mark

いつも表紙にはなんらかのヒントがあるようなので、まずはじぃ~~~っと眺めてみた。電話(昔のジーコジーコ電話ね)と真っ赤な洞窟?入り口はがっちり塞がっている。この中に何があるんだろう?あ~あ、何にもわからん。
Rounding the MarkRounding the Mark
(2006/07/07)
Andrea Camilleri

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いつになく暗い出だし。退職・引退を考えるMontalbano。社会も政府もそして世の中もすべてが荒廃し空しさだけが残る。
World had become too evil. Better not to think about it.
車にひき殺され、救えなかった少年の事故を目撃した農夫のこの言葉には涙が出そうになった。怒りはエネルギーなんだけれど、それが無くなったらもう前へは進めない。いずれ復活し、いつものMontalbano節が現れるだろうとわかっていても、それまでは私も一緒に落ち込みそうになったよ。。。そんな前半だったから、時折いつものドタバタ・ギャグが挟まれると救われる。

今回は不法移民とそこから甘い汁を吸う影の犯罪組織のお話し。マフィアと不法移民はシチリアとは切っても切れない社会問題。ミステリーはやはり社会の鏡(良くも悪くも)。退職気分でスタートしたMontalbanoだから、エンジンがかかるまで時間がかかる。ボスに似て口も悪い部下たちと喧嘩のような大騒ぎを繰り返しながらも、肝心なところではなかなかのチームワーク。好き勝手に行動しているかに見えるMontalbanoだけれど、そんな彼を文句言いながらサポートし命まで救っちゃう部下たちとの繋がりは微笑ましくもあり羨ましくもある。
"Mimi! Mimi!" とMimiを絶叫口調で呼ぶMontalbano。
"Somebody performing La Bohéme today?
Mimi Augello、なかなかナイスな切り替えし!(あ~このオチ理解できてよかった)

そしてCatarellaは今回は大活躍。素直で子供のような彼(笑)が云ったウソのようなホントのカラクリが結局事件のキーだったじゃない。なんだかんだ云いながら、”Cat!” と彼を呼び、”Your orders, Chief!” と命を受ける彼。
I back y' partin and fuggiveness, Chief, but when I'm ousside y' door, I git ixcited and my hand slips
こんな彼の懸命な話し方を聞いているのが楽しい、しかもこの通りの音で私の耳にも彼の声が聞こえてくるから、これまた楽しい!そして思わずこの通り自分で声に出してみたりして、ひとりCatarellaごっこなんてことも可能。

ところで読書家のMontalbano。ファンなら既にお気づきのはずだが、彼がよく読んでいるManuel Vázquez Montalbánなる作家はいったい何者なのか?こちら実在のスペインのハードボイルド系推理作家。Montalbanoはこの作家の名前Montalbánから拝借した名前。こちら舞台はバルセロナ。私立探偵ペペ・カルバイヨが活躍する推理小説を書いているというが、これは一冊くらい読まないといけない・・・ということでポチってみた。ペペ・カルバイヨもグルメだということで、こっちはうまそ~~なスペイン料理が堪能できるのか?
楽園を求めた男―私立探偵カルバイヨ (創元推理文庫)
どうも日本ではいまひとつパッとしないみたいだけれど、まあ、読んでみよう。感想は近いうちに。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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