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よしきた、ジーヴス

ジーヴスも読まなくちゃ。今回は長篇。
よしきた、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)よしきた、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
(2005/06)
P.G. ウッドハウス

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毎回のお決まりごと、服装を巡ってバーティーとジーヴスは険悪な関係となる。今回槍玉にあがったのは金ボタンの白いメスジャケット。こんなのかな?こと服装に関しては保守的(らしい)なジーヴスはこれをご主人様がお召しになるのがどーしても許せない。
messjacket.jpg
ということでジーヴスにシカトを喰らったバーティーは、相変わらず極めて平和で呑気で傍から見たらどーでもいいようなややこしい揉め事を、彼の知恵を借りず一人で解決する!と意気込むから、どんどん事態は複雑になる。まずは、バーティの友人田舎で暮らすイモリにしか興味のないガッシー(オーガスタス・フィンク=ノトル氏)が、マデライン・バセット嬢に恋をする。それからタッピー(ヒルデブランド・グロソップ氏)とアンジェラ・トラヴァース嬢のカップルの雲行きが怪しい。そしてカンヌでバカラ賭博にはまりお金をすっちゃった出版社を仕切るダリア叔母さんの金銭問題。おまけに至高の才能を持つフランス人シェフ、アナトールが辞めると言い出す。充分だよ、君の手には1つだって余るのに、4つは無理だね、しかもジーヴスには見放されるし。。。バーティーは、頭が切れるタイプでもないし、脇も甘いし、根性もないし、ジーヴスがいなきゃ、な~んも出来ないってことを認めていない、いや認めたくないという子供のような意地を張る。なのに皆が寄ってたかってジーヴスばかりを当てにするものだから、臍を曲げちゃう。でも根はいいヤツなんだけどね(ってホントにノビ太君だ)。

ついこの間までは、アガサ伯母さんばかりが目立っていたけれど、今回大活躍のこのダリア叔母さんがこれまた凄い。出版社を仕切るだけのことはあり、今でいうところのビジネスウーマン(?)なのか、舌鋒鋭いことこの上ない。枕詞のようにバーティーを ”バカ” ”バカ” ”バカ” とバカ呼ばわり。それでもアガサ伯母さんからは逃げ回るバーティーがダリア叔母さんにはなんだか懐いて見えるのは気のせい?喜怒哀楽の波が激しいこのアガサ伯母さん、でも懐は広そうだし、我が道を行く強さもあるし、結構チャーミングだし、さんざ扱き下ろしている割には、バーティーのことを可愛がっているちょっとステキな叔母さん。

今回はドタバタも激しく、会話もかけ合い漫才のようで、登場する皆さんがヘトヘトに疲れきり、落ち込み、狂気に走り、暴言を吐き、泣き喚き、なんとも忙しいバーティーとその仲間達。

ところで、「よしきた、ジーヴス」のオリジナルタイトルは、「Right HO, Jeeves」。このRight HOを、邦訳では、”よしきた、ホーだ!” で終始徹底させていた。HOって何よ?強調?単なる気合入れ?よくわからないけれど、あまりに連発される ”よしきた、ホーだ!” を聞きまくっていたら、耳にこびり付いて離れない。きっとある時突然、”よしきた、ホーだ!”って請合っちゃう自分に出会いそうな嫌な予感がする。
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コメント

[C396] 相変わらず・・・

うまいなあ。

これだけ書くには相当エネルギーがいると思う。
たいしたもんだ。

ところで、DVD渡すんだったよね?
近いうちに蘊蓄オフ、と思ってるんだけど、繁村さんが忙しいらしくて・・・

[C397] いらない・・・

いえいえ、この記事はらく~~に書けましたけど?楽しんだものは大概書くのは楽です。
エネルギーが必要なのは、実はあっさりとしか書いていない記事たちの方です。そういうのは、やっとこさ書いている。

私も倒れる寸前です。3月は殺されかける月なんです。
  • 2013-03-08 01:54
  • Green
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Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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