Entries

楽園を求めた男

Montalbanoではなく、Montalbán。スペインのミステリー小説で、ハードボイルド系。ハードボイルドだった。

楽園を求めた男 (1985年) (創元推理文庫―私立探偵カルバイヨ)
楽園

久しぶりの白旗。途中から消化試合のようなダレ具合。そーか、私はハードボイルド系はダメだったんだ、と初めて気付いた。おかげで途中から犯人が誰でもどうでもよくなってしまった。チャンドラーとかハメットを意識して書いたのではないかと、あとがきでも書かれているけれど、よくよく見たら1970年代の作品(今となっては一昔前)、そーか、そっちのノリなわけだ。

私立探偵ペペ・カルバイヨはグルメというより美食家に近い。助手は兼料理人だし、基本はレストランでのお食事と、自炊の場合はデリカテッセンでホンモノ嗜好の食材を買い求めるタイプ(モンタルバーノはリストランテというよりトラットリアの人だよね。。。) 8年も付き合っている愛人チャロはコールガール。依頼人の娘に言い寄られ、一晩一緒に過ごしておきながら、その後は突き放す。どこか厭世的で皮肉屋。

事件はといえば、南の島へ行くと云って、カタルーニャ屈指の実業家が1年の失踪の後、死体で発見され、その奥さんと弁護士がペペ・カルバイヨに調査を依頼する。犯人探しではなく、彼がその失踪期間にどこで何をしていたのかを調べて欲しいというもの。手がかりといえば、ポケットの中から出てきたしわくちゃの紙切れ。
「もはやだれも私を南へとはつれていかないだろう」 (ハードボイルドだなァ)
その過程で登場する様々な人々。みなどこか影があり一癖ありそうな人物。作品が書かれた1970年代はフランコ政権後の時代。実はペペ・カルバイヨは元共産党員で、フランコ政権時代はアメリカに亡命していたという人物で、政治談議が多いこの本。そんなことは読み飛ばし、作品を味わって欲しいなんて、あとがきには書かれているけれど、これだけ多いと気になる。気になるものの、よくわからない。

これを読んだ目的は、MontalbanoがManuel Vázquez Montalbánを読む理由を少しでも解りたかったからだけど、Monalbanoも本を読むのはどこか現実逃避があったのかしらん、と思うと、逃避したくても仕切れない結果がこのManuel Vázquez Montalbánだとしたら、それはそれでわかるような・・・
関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://besideabook.blog65.fc2.com/tb.php/358-4eae6e96

トラックバック

コメント

[C398] 先を越そうと・・・

思ったね! まったく・・・!!

[C399] ご当地度は・・・

どうだった?

[C400] ご当地度

先を越そうと思ってますよ・・・でも一歩さきではなく、半歩にしてあげます。

さて、バルセロナのご当地ものですが、ご当地度は高い。でもその当地をよく知らないものには、わかりにくいかも知れないご当地度の高さ。サグラダファミリア教会も出てこないし、わかったのは繁華街ランブラス通りくらい。あとはブラックマーケットの世界ってとこ。食べ物もパエリア以外は、マニアのみぞわかるグルメ度。

  • 2013-03-09 23:50
  • Green
  • URL
  • 編集

[C402] よしクリックだ!

いまはBruno署長ですけどね、これははじまったばかりのシリーズで、全5巻かな、いまは?

終わったら Montalban だ! ありがとう。
  • 2013-03-14 13:10
  • さかい@多言語多読
  • URL
  • 編集

[C403] Bruno署長を買ったのを忘れていた

そうだ、Bruno署長の第一話しをKindle版で買ったんだった・・・ 

私はMontalban薦めてはおりませんからね。
  • 2013-03-14 23:59
  • Green
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

Calendar

<
>
- - - - - - -
- - - - - 12
3 4 5 6 7 89
10 11 12 13 14 1516
17 18 19 20 21 2223
24 25 26 27 28 2930
31 - - - - - -

全記事

フリーエリア

フリーエリア