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オックスフォード英語大辞典物語

タイトルがダサすぎる(笑)。英語辞書の話しじゃなかったら素通りしてたね。。。古本カフェでお買い上げしたのだけれど、カフェのお兄さんは辞書好きだということが判明した。元仏文青年はスペイン語の辞書も眺めちゃうらしい。私は辞書オタクじゃないけれど、英英辞書に出合って以来、辞書は引くものじゃなくて、読むものだと頑なに信じている。そして最初の 「OXFORD」 か 「LONGMAN」 かの選択時に、LONGMANを選び、その後は 「COBUILD」に走ったので、OXFORDにはあまり馴染みがない。が、辞書と云えば、やはりOXFORDなんだろうなあ。OXFORD ENGLISH DICTIONARY、なんて云わず 「OED」 と呼んでもらえる時点で既に辞書の代名詞。
オックスフォード英語大辞典物語オックスフォード英語大辞典物語
(2004/08)
サイモン・ウィンチェスター

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プロジェクト開始が1857年、そして第一版が全て揃ったのが1928年。ギネス記録も持つという、約600,000語を収録し全20巻から成るOEDは ”世界で最も包括的な単一の言語による辞書刊行物"。oed_20_vols_circle_3.jpg 
これは1989年の第二版だけれど、見た目はこんなで壮麗・豪華。

辞書があるのは当たり前の時代に生まれると、さて最初に辞書を作るということがどれほど凄まじいかは想像を絶する。何語であってもその歴史と変遷があるのだろうけれど、それは言語の世界というよりは、政治勢力の変遷でもある。ヨーロッパにおいては民族が混じり、宗教が混じり、英語ってそもそも何よ・・・という根源的なことまで包括しなけりゃならない。語源も発音も定義もそして辞書の命、例文までも完璧を目指して開始したこのOEDプロジェクトは、その間に責任者も変わり、解体の危機にも晒され、金銭的な問題もクリアせねばならず、そんなことを語られると、挫折せずに完成したことが奇跡のように思えてくる。実際に当事者たちだって、始めた時にはこんなことになるなんて思っていもいなかった程、スケールが馬鹿デカくなってしまったらしい。

大体、言葉を網羅するというのが私の想像では不可能・・・ そして語が持ついくつかの意味とそれを含む例文をどうやって作り上げるのか・・・ 簡単に云うと( しかし、案ずるより生むはもっと易からずであった・・)英国のみならず、アメリカ、オーストリア等々までボランティアを何千人と募り、読むべき書籍を提示し、一語に付き、1カードを作成し、そこに例文を書き写し(もちろん手書きの時代)、それを回収し、ソートして整理して(そのための膨大な収納棚が必要)、内容を先鋭部隊が吟味し、取捨選択し、洗練させ、推敲し、とこれをパソコンもない時代に行うのだから、全くもって気の遠くなるような作業。

凄さはわかったんだけれど、この本、翻訳が学校の英文和訳のようで全くいただけない (出版元が、辞書の”研究社”というのが更にご愛嬌)。ということで、同著者の「博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話」 の方が数段いいらしいので、そちらで再度誕生秘話を読んでみることにした。 
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