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With Borges

Borgesの本は折々読んでいたのだけれど、Albert Manguelを知ったのは「図書館 愛書家の楽園」で、これを読み終わって、ManguelとBorgesの(師弟?)関係を知った。この本は77ページの短い話だけど、BorgesとManguelが同時に味わえるちょっと嬉しい本。

With BorgesWith Borges
(2006/10)
Alberto Manguel

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本屋で働いていた16歳のManguelが、お客さんの一人であるBorgesに出会い、盲目の彼のために本を読み聞かせることになったことが二人の関係の始まり。その頃のBorgesは60歳にもなっていたし、文学者としてはもう大御所だったのだけれど、二人の穏やかな親密さはちょっと羨ましい。Borgesが高飛車な鼻持ちならないインテリとは正反対の人だとは知っていたけれど、彼が住むアパートの描写からも、質素だけど心豊かな雰囲気が伝わるし、二人の会話も言葉少なで静か(確かにBorgesの書く本は言葉をそぎ落としていて短い)。ちょっと長いけど、本から引用↓。

There are writers who attempt to put the world in a book. There are others, rarer, for whom the world is a book, a book that they attempt to read for themselves and for others. Borges was one of those writers. He believed, against all odds, that our moral duty was to be happy, and he believed that happiness could be found in book, even though he was unable to explain why this was so.
(図書館は宇宙で無限だと、そういえばどこかで言ってたっけ・・・)

Manguelは、間違いなく博覧強記的なはずなのに、その語りはどこか夢見る人みたいに思える。日本語では2冊読んだけど(そもそも邦訳されているのは3冊だけかな?)、原書なら結構著作は多い。彼は研究者だから手を出したところでハードルは高いんだけど、読みたいなあ、読めたらいいなあ、でもやっぱり難しいんだな、これが。。。たぶんこの本は異例中の異例で手に負えただけ。彼が読んだ本の数は半端じゃないだろうから、当然いつも付いて行けるって訳じゃないけど、5年たってまた読み、更に10年たったらまた読み、とやっていたら一生楽しめるんじゃないかと思ってる。

実は、生まれ変わったらBorgesの孫になりたいと密かに思っている(かなり本気・・・)
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

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