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The Lincoln Lawyer

最後にMichael Connellyを読んだのはいつだったろう?と自分のブログを見返したら、去年の9月の「The Closers」以来だと知って相当に驚いた。そんなにMontalbanoばかりにかまけていたのか?ということではない。月日の経つのがこんなに早いとは・・・ という驚き。危うく1年のブランクを作るところだった。そもそもはHarry Boschのシリーズしか読む気はなかったのだけれど、Terry McCalebとBoschが絡むような、スピンオフ(というらしい)ものがあるというから、Boschのために結局その他シリーズも読む羽目になってしまった。ということで、これもBoschではなくMickey Hallerシリーズ。が、実は、数ヶ月前に一度手に取り50ページいかない辺りで、一旦投げた。そのまま投げ続けていたらBoschに戻れなくなりそうなので、再びよいこらしょ、と手に取ってみた。そして一旦投げたわけがわかった。この本500ページあるのだが、最初の100ページくらいまでが前置きなのよ。本筋の事件は全然展開せず、それ以外のHallerが抱える顧客(つまりは容疑者や前科者たち)の話しが続いたり、馴染みのないアメリカの裁判制度や刑事弁護士の話しが続いたり、確かに後になればこれらが挿入されていた意味がわかるんだけれど、ここで1度目は躓いた。日本語でもそうだけれど、同じ本なのに時期をずらすとスラスラいけることはある。で今回は100ページを夏休みを利用して切り抜けたので、その後は順調に加速、そして後半に行くに従い、加速度はどんどん増すのは、さすがMichael Connelly。擽り方が相変わらず上手い。(あ"~~長い前置きだった)
The Lincoln Lawyer (A Lincoln Lawyer Novel)The Lincoln Lawyer (A Lincoln Lawyer Novel)
(2006/07/01)
Michael Connelly

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舞台は同じくLAだけれど、こちらは弁護士もの。Mickey Hallerが決して正統派の正義の味方ではなく、時には自らの小金稼ぎのために計算もするし、インチキすれすれのこともするし、時にキレたり時に落ち込んだり、とまあそこが魅力なんだろう。Boschのような影のある一匹狼的なカッコよさは全然なく、どっちが好みかと云えば私は間違いなくBoschだが、このちょっと軟派でアメリカンな弁護士は実際にいそうなタイプだし、親近感が湧くという人は多いだろうなあ。

離婚歴2度の弁護士Hallerは愛車リンカーンを事務所代わりに使うというまあ、貧乏弁護士。薬物中毒者や売春婦の弁護もして小金を稼ぎ、元妻+愛娘に仕送りもする。そこに不動産会社のボンボン息子の弁護というオイシイ仕事が舞い込んできたが、このボンボン息子、最初はいかにもボンボン息子で容疑をかけられてはいるが、無罪の風采。が徐々にその悪魔のような実体が浮かび上がり、Hallerが過去に扱った殺人事件弁護まで絡み・・・ という絡み方。法廷が舞台の法廷モノでもある反面、Connellyが得意とする登場人物の心理や人生までを描いてくれているし、エンタテイメントなので、恋愛騒動もちょこっと入れ、というサービス度。ということで、アメリカの裁判システムがちょっと位わからなくても、気にせずどんどん先に進む。お決まりの最後のどんでん返しもちゃんとあるはずだよね。。。 いつも最後の最後まで引っ張るConnellyだから、そのどんでん返しがいつ、どうやって出てくるのか待ち焦がれ、ようやく450ページも過ぎた頃、それがやってきた。最後の50ページはテンコ盛りの空中2回ひねりだった。

この巻だけだと、まだまだBoschの足元にも及ばないHaller君。無罪の人間を有罪にしてしまった自責の念に苛まれる彼が、それを乗り越え今後どんな成長を遂げるのか?という余韻を残してくれたので、よしとしよう。

というわけで、Boschシリーズが無事復活できる体制になった。と同時にMickey Hallerシリーズも背負い込むことになった。このシリーズの次回作は「The Brass Verdict」。ここでBoschとHallerがタッグを組むらしい。そして二人のあっと驚く関係が明かされる!というネタバレを既にネットで読んでしまった。え~~っ、であり、ヘぇ~~~であり、な~~るほど、だからBoschがあんな人間になったのね・・・ ということらしい。
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