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カリオストロ伯爵夫人

オイシイとこ取りに決めたルパンシリーズ。「奇岩城」に続くのは、タイトルだけアニメ 「ルパン三世」 で聞いたことがあるようなカリオストロ伯爵夫人。
カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2005/08/09)
モーリス・ルブラン

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これは二十歳のラウール・ダンドレジー、後のアルセーヌ・ルパンの物語。美少女クラリスと将来を誓い合っていたが、二人の結婚を許さぬクラリスの父、デティグ男爵は、なにやら怪しげな仲間たちと伴に、一人の女性に「死刑宣告」をしている。その場面を目撃したラウールがその女の命を救う。謎の美女の名はジョゼフィーヌ・バルサモ、またの名を「カリオストロ伯爵夫人」、がしかしそのその正体は女盗賊。可憐なクラリスとの結婚話はどこへやら・・・ラウールは、ジョゼフィーヌにぞっこん惚れこんでしまう。が殺人をもいとわぬその正体を知り、やがて修道院の財宝を巡り、敵味方に分かれ、デティグ男爵一味、カリオストロ伯爵夫人一味、とラウールの三つ巴戦が展開される。

最後まで行くと、ラウールが何故怪盗ルパンになったかのオチがあるわけだが、二十歳のルパンはがっかりするほど、生意気で自惚れが強く自信過剰で、どう考えても厭なヤツなんだなあ・・・ クラリスと結婚しようと決めていながら、あっさりとカリオストロ伯爵夫人にメロメロになり、化けの皮が剥がれたと思ったら、またやっぱりクラリスに戻る。二十歳の自信過剰男は、自信満々に突っ走り、ある時はジョゼフィーヌにコテンパンにやられ、ある時はデティーグ 男爵一味にやられ、成功と挫折を繰り返す割りには、謙虚さというものは学ばないらしく、最後の最後まで自惚れの自信過剰のいけ好かない若造で終わってしまった。ジョゼフィーヌも妖艶でカッコイイ女性ならメロメロになる気持ちも理解してあげたんだけれど、このジョゼフィーヌ、ヒステリーをしょっちゅう起こしては、気絶するという女盗賊にしてはちょっと喜怒哀楽が激しすぎ、ラウールに対しても、最初は袖にしていたくせに、途中からは愛しているの連発、でもラウールがすっかり醒めて、再びクラリスの元に走ろうとすると、嫉妬丸出し。冒険活劇というより、恋の三角関係の様相が続いて、勝手にやっとくれ・・・な気分の私。稀代の悪女(のはず)のカリオストロ伯爵夫人はどこかで再び登場するのかしらん?

3冊読んだ位で、ルパンを語るのはおこがましいが、三度とも違うルパンが登場してくるとなんだか面食らう。ただ3冊読んでわかったのは、ルパンは恋多き男性だったってこと。怪盗でもフランス人には愛の囁きは必要なのね。ルパン像は、私の勝手な妄想であった。
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