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顎十郎捕物帳06~三人目

こちらも前回に続き、顎十郎のライバル、南町奉行所の藤波友衛と対決。
顎十郎捕物帳 06 三人目顎十郎捕物帳 06 三人目
(2012/09/13)
久生 十蘭

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どの話しも出だしがたまらなくいい・・・ のに、今回はこの胡散臭いエリート同心藤波友衛が書見台に向かって読書中の場面から開始。この藤波同心、一年中機嫌のいい日はないらしいが、今日はすこぶるご機嫌♪♪

今回の仏さんは、清元千賀春なる男蕩らし。男を手玉にとっちゃあ、金を巻き上げ、評判は散々なのに、その色気ゆえ藤波友衛でさえちょっとそそられていたというなかなかの女前だった。恨んでいる男は一人じゃ二人じゃないだろう、ってことで、医者の見立ては病死だったが、右利きにも関わらず、左手に持っていた三味線のバチから、殺人事件と断言する藤波友衛。所轄は北町奉行所ときたから、我ら顎十郎へ挑戦状が投げ込まれる。(ここまでは強気な藤波)

問屋の三男坊・角太郎が自供し、按摩の杉の市も自供し、だのに顎十郎は言い放つ。
「ついでだから、言っておくが、杉の市も下手人でなけりゃあ、角太郎も下手人じゃねえ」
さて、ここで登場するのが三人目の芸者の小竜さん。でこちらが下衆人かと思いきや、更にひっくり返る。ひっくり返したのはもちろん顎十郎で、それが見事な推理というより、あっぱれな科学的・医学的知識を元に藤波友衛を攻め立てる顎十郎。

藤波は、おいおい不安をまぜた険けわしい顔つきになって、
「さア、それは……すると、なにか毒でも」
「おやおや、心細いですな。……あなたは、さきほど、この勝負は相引になったと言われたが、あなたがそれをご存じないとすりゃあ、どうも、引分けということにはならないようだ。……つまり、あなたの負けです」
 と、ペラペラやっておいて、
「さらば、秘陰をときあかしましょうか。・・・(省略)・・・お役がら、これくらいのことは、ご存じのほうがいいですな、藤波さん……」


あ~あ、顎さん、言い切っちゃったよ。
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