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月 

再び月。月というのは何故もこう、人間の想像力をかき立ててしまうのだろう?太陽がないと明らかに困る。月がなくても生きていくのに困りはしないだろう。でも、だから、月はファンタジーで神秘で魔物になりうる。
月 (書物の王国)月 (書物の王国)
(1999/10)
グリム兄弟、ラフォルグ 他

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「太陽にもの申す」ジュール・ラフォルグ(Jules Laforgue)
「月蝕」 夢野久作
「月の魔力」H.P.ラヴクラフト(H. P. Lovecraft)
「月齢」 山尾悠子
「月の精」 干宝
「月光日光」 伊良子清白
「お月さま」 グリム兄弟
「月光騎手」 稲垣足穂
「月光浴」 須永朝彦
「月光と硫酸」 久生十蘭
「月に撃たれて」 バーナード・ケイペス(Bernard Capes)
「月の裏側」 メアリー・ルイーザ・モルズワース(Mary Louisa Molesworth)
「月物語」 オスカル・パニッツァ(Oskar Panizza)
「月の子たち」リチャード・ミドルトン(Richard Middelton)
「月を描く人」 デイヴィッド・H・ケラー(David H. Keller)
「月は笑う」 レーオ・ペルッツ(Leo Perutz)
「月影」 グスターボ・アドルフォ・ベッケル(Gustavo Adolfo Becquer)
「月かげ」 佐藤春夫
「月かげ」 火野葦平
「月は世々の形見」 宝鳩巣
「月の話」 柴田宵曲
「月の夜がたり」 岡本綺堂
「月世界の男」 日夏耿之介
「鬼老いて月に泣く」 高橋庄次
「月の絵」 鏑木清方
「明月」 川端康成
「月」 吉田健一
「明恵上人月輪歌抄」 明恵上人
「月出」クリスティアン・モルゲンシュテルン 訳・森鴎外
「二十六夜」 宮沢賢治
「白い夢の通夜」 蒲原有明

圧巻は「月物語」 オスカル・パニッツァかなあ・・・

おそらく月には、わたしたちの失ったもの全てが、いまだに残されている。 
~荒俣宏 『別世界通信』 1977~

あとがきでこの『別世界通信』の序文が引用されている。アポロ11号が月面着陸に成功したときの記憶はかすかにある。1970年の大阪万博でなが~~い行列の果てに「月の石」を見た記憶も残っている。光を当てられたその月の石は、ただの無骨な石にしか見えなかった。月に兎がいて餅をついているなんて、子供の頃から信じちゃあいなかった。でも夜空に月を見つけると、何故だか嬉しくなる。見事な満月を見つけると、あ、満月、と叫びたくなる。綺麗な弧を描いた三日月を見つけると、あの先っぽに誰かが足をブラブラさせながら座っている絵が浮ぶ。下弦の月を見つけると何故だか少し不安な気分になる。

月見といえば十五夜だけとは限らない。かすかに丸みが欠けた十三夜、この満月の一歩手前を愛でる気持ちは私にもわかる。さて江戸時代にはさらに「二十六夜」というものがあったらしい。二十六夜は下弦の月版の三日月。この月の出はかなり遅い時間になるので、この月を待ちながら、飲んだり食べたりして楽しむ江戸時代の娯楽だったらしい。本来は信仰の一つで、まず三日月の一方の先端が現れ、次にもう一方の先端が現れ、最後の本体が姿を出す。この三つの光が阿弥陀、観音、勢至(せいし)の三尊の姿だと云われ、それを拝めるという信仰である。もっともお祭りになってしまったのは、それを口実に夜中に飲めや歌えやで堂々と遊べた夜だったから。よっぴいて遊んじゃう風習はその後の緊縮政策で廃れてしまったらしい。

夜、露天風呂につかっていると月が湯船に浮んでいる。波を起こすと、月がゆらゆら揺れる。とそんな呑気な温泉旅行をしたくなってきた。
「名月も湯船に浸かって一休み」 by Green
お粗末様。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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