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不思議な石のはなし

石といえばこれだよね。 が、ドイツ文学の大御所、種村 季弘氏が「石」についてエッセイを書いている??となれば、ちょっと覗いてみたくなる。
不思議な石のはなし不思議な石のはなし
(1996/09)
種村 季弘、瀬戸 照 他

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いまになって、鉱物 (書物の王国)の目次をサラサラと見返していたら、なんのことはない、種村氏の「食べる石」と「産む石」がちゃんと含まれていたじゃないか・・・(ははは) がこちらの編集は、エッセイもさることながら、石のイラスト付でこの妙にリアリティーのある精巧なイラストを描いていたのは、瀬戸照さんという方なのだが、この瀬戸さんのアトリエを訪ねた種村氏が、石の絵のモデルとして見せてもらったのが「酒匂の石」。酒匂?それは酒匂川のことか?と思ったら、瀬戸さんの出身は酒匂川上流の町の松田。私の同郷の先輩であらせられた。ウチは酒匂川の下流も下流、海の手前くらいだけれど、松田町はその上流、そこで子供の頃はよく遊んだそうで、そこで拾った石が「酒匂の石」だった。

石が生き物のように成長しようが、人に呪いをかけようが、夜になると動き出そうが、石が人間を産もうが、人間が石を産もうが、そんなことでは今さら驚かない。この本によれば、どうも石が生きて成長するというのはアメニズム信仰特有のものでもなく、キリスト教以前の時代には、石は地中で成長し、大きくなっていくのは、珍しい考えではなかったそうな。これを止めちゃったのが、救世主イエス・キリストで、それ以来石は不変不易の物質になった。

不思議な石の話しを色々と書いた揚句に、でも種村氏は云っている。宝石だの銘石のような石の話しではなく、その辺りに転がっているただの石の不思議な話しが書きたかった・・・ 石には確かに内部にエネルギーを凝縮させて溜め込んでいるような力がある。誕生石だのパワーストーンだのと、現代でもその神秘の力は人を魅了するらしい。樹齢何年とか、創建何年と古さを競うものは多々あれど、それをいったら石の右にでるものはいるまい (法隆寺より飛鳥の石舞台の方が上じゃないか)。だからこそ死者の魂を鎮魂させる役目は石で、お墓は石なんだ、と私は一人合点している。
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