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パパの電話を待ちながら

以前Gianni Rodariの「猫とともに去りぬ」を誉めたたえた時に、この本の存在には気付いていた。が、無視した理由は、なんだか児童書臭かったから(笑)。が、古本カフェで見つけてしまったとなれば仕方あるまい。確かに「猫とともに去りぬ」より、児童書的要素は強かった。
パパの電話を待ちながら (講談社文庫)パパの電話を待ちながら (講談社文庫)
(2014/02/14)
ジャンニ・ロダーリ

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原作から14篇は削除して、全国を旅するセールスマンの父が、毎晩9時に娘に電話で聞かせた物語という設定で、ショートショートばかり56篇収録。かなり短かったり、それなりに長かったりするのは、パパが電話代を気にしながら、話しを聞かせていたからで、仕事がうまくいった時は、調子にのって長電話をしたと思われる。

どうして14篇は削除されたかというと、どうにも和訳にならなかったから、とあとがきで翻訳者の方が述べている。なるほど、それは分かる。56篇もかなり和訳するのはしんどかったろうと、想像できる箇所が多い。つまりイタリア語の原文を読んだら、もっとゲラゲラ・クスクス笑えたろうと思える。例えば、「マンジョーニア国」なる王国は、”食べる”からきた国名なのだとそこまでは解る。ここを治める王様は、マンジョーネxx世を名乗る。そして皆、通称を持っていて、ハラペコペーコ王は「il Famelico」  Famelicoはお腹すいた~~という意味らしい。こんな言葉遊びをいちいち、解説してもらわねば、私にはわからない。いつかイタリア語ができるようになったら(!!)、原文で読んでみよう。

ウンコ話しあり、小指サイズの女の子あり、バター人(!!)あり、宇宙ヒヨコあり、パラソルだって空を飛ぶし、エレベーターは宇宙にまで飛んでいくし、空からお菓子は降ってくるし、鼻や足や腕が勝手に置いてきぼりにされたり逃げ出したり、ファンタジーというよりは、もうこれはシュールレアリズムで荒唐無稽な笑い話。一気に読まず、一篇一篇ゆっくりと味わって・・・ は無理だね。私は笑いながら一気に読んだ。児童書だから子供でも読めるけど、きっと私とは笑うツボが違うんだろう。だから、親が何かを期待して子供に読ませちゃいけないね(この本を読めば、優しい子供になるとか・・・)。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

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