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メアリー・スチュアート

古本カフェにて仕入れ。イギリス史に詳しいわけではなく、すっごく興味があるわけでもない。とりあえず、6度結婚して、ローマ・カトリック教会から別れて、イギリス国教会を作っちゃった滅茶苦茶やり放題のヘンリー8世の話しは面白い・・・ というところで止まっている。メアリー・スチュアートは、そのヘンリー8世の姉の孫で、イングランドの王位継承権を持つ、悲劇のスコットランド女王。フランスの文豪、アレクサンドル・デュマの描く、ドロドロした時代の英国史ってどんななんだ??
メアリー・スチュアートメアリー・スチュアート
(2008/08/21)
アレクサンドル・デュマ

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結婚は政略結婚でしかなかった時代、王家の家系図はもうパズルのようにこんがらがっていて、誰が誰の子供だか孫だか、叔母だか叔父だか、伯母だか伯父だか、もう何度見ても覚えられない。子供が成長すること自体が大変な時代だというのに、一族内で敵味方に分かれ暗殺までしちゃう時代は、無事に生き延びればそれでOK。メアリー・スチュアートは、なんと生後6日で王位を継承し(完全な摂政政治ね)、イングランドとの争いの中、フランスへ逃れ、16歳でフランソワ2世と結婚し、フランス王妃となるが、2年後、フランソワ2世が亡くなると、故国スコットランドに戻る。と、既に10代にして、人生がテンコ盛りである。その後2度(つまり計3度結婚)し、イングランド女王、エリザベス1世と因縁対決を繰り返し、夫暗殺疑惑にイングランドへの反乱疑惑に、様々な陰謀疑惑に、やっぱりテンコ盛りの人生の果て、25歳で処刑される。

「三銃士」に「モンテ・クリスト伯」を書いた(って、読んじゃいないが)アレクサンドル・デュマの書く英国史はあまりにも遠い世界のお話しで、メアリー・スチュアートよりではあるが(つまり、エリザベス1世が悪者役)、どっちもどっちで、どっちも庶民にはカンケーない王家のゴタゴタ劇で、そのドラマチックな展開にページはサクサクとめくってみたものの、ふ~~ん、で最後は終わってしまった。生まれながらの女王メアリーは、処刑にそれはそれは潔く臨んだのだが、同情したり感情移入する域には到達出来ず。

メアリー・スチュアートはかなり美しかったらしく、その器量のよさにエリザベス1世は嫉妬していたとか (何といっても生涯独身を通したThe Virgin Queenだし)。そんな人間臭いところは共感できるので、ろくでもない男と結婚しては失敗し、ひたすら自分に忠誠を誓う側近を、盲目的に信じては殉死させ続けたメアリーの治世能力のなさより、女性として器量は悪くとも(!)、まあ国を上手く治めた彼女の方が私としては面白い。メアリーは、気高い生まれながらの女王ではあったが、女王として民衆の存在を果たして意識していたかどうか?中世とはそんなものだったのかもしれないが、自分に忠誠を誓おうと、誓わなかろうと、臣民は臣民、苦い提言も真実も聞かねば、国は治まんないでしょ?と400年先を生きている私は、勝手に思うわけだ。

読み終わって気付いたが、そうだった、ツヴァイクも「メアリー・スチュアート」を書いていた。こっちにすればよかったかも。
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