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密の証拠

相変わらず本が読めていない。妥協の果て(?)、1)日本語 2)薄い 3)字が大きい を基準に本を選んでしまう。で、やっと今週読み終えた本。

蜜の証拠蜜の証拠
(2010/09/17)
サルワ.アル・ネイミ

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Salwa Al Neimiはシリア生まれの作家でパリ在住。この本が評判になった理由の一つとして、アラブ世界の女性がタブーであるはずのエロティック小説を書いたからだそうです。世界20ヶ国で発売になっていながら、アラブ世界では発禁処分となりました。アラブ古典性愛書に出会い、貪るように読むようになった女性図書館司書が、自らの性愛生活を語る本です。

確かにエロティック小説だけれど、アラブの世界で生きていない私たちにとっては危険思想でも何でもなく、猥褻とは遠くかけ離れていて、期待はずれ(?)ですらあるかも知れない。何がそれほど衝撃なんだろう?テーマ自体がアラブ世界では問題なのだろうけど、文章は極めて知的で哲学的、表現は控え目でさえある。確かに私はアラブ世界の女性は黒いベールをまとい、一夫多妻制の中で生きているということ以上のことは知らないけれど、主人公がこう言うのを聞いてとても納得した。
現在アラビア語で《セックスする》という言葉は排斥されている。行為が合法なのに、言葉は罪なのだ。
おそらく、確実に存在する人間の性をまるっきり存在しないものとして振舞うことを強いる偏狭さを、敢えて挑発する彼女の言動が問題視されているってことなんだろうと思う。

正直なところ、アラブ世界を理解できていない私には、この本は愉しみ切れなかったところがある。凄さがわからないってこと。とうことで、この本を手に取ろうとしている方、そういう本ですからね・・・
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コメント

[C17] おー、この表紙は!

これこそジャケ買いしそう
  • 2011-04-22 14:17
  • さかい@tadoku.org
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[C18] 当たりです

今回は当たりです。
「図書館司書」という言葉とこの本の表紙に騙されて買ってしまったら、インテリな主人公が時々、本や作家の名を挙げることはあるけれど、「本の本」とまではいかず・・・

  • 2011-04-23 00:17
  • Green
  • URL
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Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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