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ぼくの伯父さんの休暇

私が買ったのは、旧版、リブロポートから出版されたもの(アマゾンではもう画像を出してくれなかった)。買ってから気付いたが、これってケース入りの本で、私はこのケースがない。
ぼくの伯父さんの休暇ぼくの伯父さんの休暇
(1995/11)
ジャン‐クロード カリエール、ジャック タチ 他

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ぼくの伯父さん
この素っ気ない段ボールにフランス国旗のトリコロールをあしらった部分がカバー、私の手元には、これまたちょっと素っ気ない左側の本体のみがある。この素っ気なさがなかなかおシャレな本である。実は映画の方は見たことがなくて、人気者ジャック・タチとこれまた売れっ子脚本家のカリエール。だいたいの映画は原作を読んだ方が面白いんだけれど、これはきっとどっちも面白いんだろうなあ。。。 

「私」とその家族が夏のバカンスでパリを脱出し、海辺のホテルに向う。そこでの数週間を「私」の日記風に綴るという構成。特別何が起きるわけでもなく、バカンス先のまったり、ほのぼのとしたドタバタの日々。が、今年はそこにユロ氏が現れる。このユロ氏、たったひとりで海辺のホテルの到着したのっぽの紳士(?)。不思議な雰囲気を醸し出し、やることなすこと、ヘマばかり。そんな意図はないのに、ユロ氏の通った跡は惨状と化す。だからバカンスに来ていた人達は皆、彼を胡散臭い目で眺め、交流を持とうとしない。

そんな可哀相なユロ氏を「私」はそっと追いかけまわし、彼の一挙一動をつぶさに観察し、どうにもこうにもユロ氏に惹かれてしまう「私」。ユロ氏も滑稽だが、そのユロ氏の魅力にとりつかれているアンタも魅力的だよ。バカンス大国フランスでも、喧騒のパリを抜け出すところから既に疲れちゃってる「私」。こういう時に途轍もないエネルギーを発揮するのは、古今東西、奥さんと決まっている。この辺りはおシャレなフランスでも、旦那はちょっと肩身が狭い。

どうにもこうにも、みんなに嫌われてしまったユロ氏に声をかけたいが(私はあなたが好きだあ・・・・・)、どうしても勇気が出せない。でも最後の最後に、勇気を振り絞ってユロ氏に挨拶をする。ここが見せ場ですよ。

イラスト満載のこの本は、映画だったらこんなだとか、ユロ氏はこんなヤツなんだろうか?とか、そういう楽しみもある。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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