Entries

The Beggar's Knife

さて、ここででポチッた英語版、Rodrigo Rey RosaはやっぱりPaul Bowlesの翻訳だった。邦訳が3冊あることがいよいよ不思議なくらい、英語であろうとGoogleでは「The Beggar's Knife」はほとんどヒットしない。Amazon検索もヒットしないので、直接サイトのリンクを貼る。装丁はこれじゃないんだけど、まあ、いいか・・・・

「The Beggar's Knife」
The Beggar's Knife

とりあえず訳もわからず買ってみたが、これは26篇収録していながら、100ページ足らずの本、すなわちショートショートの集まり。英語自体は極めてシンプルで、何というか下手ウマ的な英語。文章も短めで小難しい言葉もない。が、う~~ん、何だか変。そうそう、この短篇集、一人称だったり三人称だったりするんだが、登場人物はいつも名前がないのよね。すべて人称代名詞で済まされているから、どうにも実態がない感じ。短篇は短ければ短いほど、読んでいて緊張する。だらけていると読み落としそうな気がしてくるので、結構丹念に読んでいるつもりだが、これはオチがない(か、深過ぎて、私が理解していないのか?) 時代も場所も特定されず、風景な風貌を表すような描写もほぼ皆無。無国籍?

1-2ページもざらの短篇は、短いながらも章が分かれていたりするが、どう繋がっているんだろう。ホントに繋がった話しなのか?いやいや、これは短篇集といいながら、断章の集まりと云った方がいい。どこの誰だかわからないHEや SHEや I は、いつも夢(往々して悪夢と現の間)を彷徨い、神と人が混じり合い、私は何者で、どこに向かうのか・・・と問うている。

リリカルであり、神話的でもあり、無国籍のお伽噺でありながら、死の匂いも満載。Rey Rosaは行間がだだっ広い作家だったから、人間関係やバックグラウンドや因果関係など気にせず、素直に身を任せてみると、少しずつこの広い行間に漂う感覚が快適になってくる。

あのBolaño が Rey Rosa のコメントを残しているものを発見。
“Rey Ros is the most rigorous writer of my generation, the most transparent, the one who knows best how to weave his stories, and the most luminous of all.”
彼のコメントの意味は正直実感できない。rigorous? transparent?? 彼の作品のどこがrigorousで transparent なんだろう? Bolanoの脳ミソにはついてはいけないが、やっぱりRey Rosaは好きだなァ。。。
関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://besideabook.blog65.fc2.com/tb.php/563-be9ef6cc

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

Calendar

<
>
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 78
9 10 11 12 13 1415
16 17 18 19 20 2122
23 24 25 26 27 2829
30 31 - - - - -

全記事

フリーエリア

フリーエリア