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ぶどう畑のぶどう作り

「飛ぶ教室」と一緒に懐かしくて買ってしまったのがこの本。これはたぶん中学生の時になぜか気に入ってしまった記憶があるが、てんで内容は覚えていない、とひとつの章をのぞいては・・・

「蛇」
ながすぎる


以上。これが記憶にあるからといって、ここが一番気に入ったとも思えないが、「にんじん」で有名なジュール・ルナールのエッセイ(でいいのか?)。
ぶどう畑のぶどう作り (岩波文庫)ぶどう畑のぶどう作り (岩波文庫)
(1973/07)
ジュール・ルナール、岸田 國士 他

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自分の少年時代を苦い回顧の思いをもってつづったのが『にんじん』であるとすれば、『ぶどう畑のぶどう作り』のルナアルはよりストイックな心境をとおして人生と自然とに慎ましい微笑を送っているのだと言えるだろう。「イメージの狩人」が郷里の農民生活から得来たった鮮やかな観察の記録。
と、これは翻訳者、岸田國士のあとがきの言葉。そう、この翻訳者は岸田國士。この岩波文庫の初版は1938年(昭和13年!)、そして私の手元のあるものは、第20刷。何とも地味ながら息の長い作品だ。

自然を愛する男のいまどきの田舎礼讃本とはまるっきり違う。ほのぼのとのどかな田舎風景ではなく、貧しくも心豊かな田舎人の日常でもない。ルナールの視点は離れたところにあり、シニカルでもありストイックな、どちらかと云えば、少々冷たい感じの観察眼に見える。まるでカメラのファインダーから覗いているようにも感じられる。シニカルさは時にはユーモラスではあるけれど、フランス人らしいウィットに富むシニカルさともちょっと違う。じゃ、何だ?? 

と、ネットでこんなものを見つけた。
訳者より著者へ ――「葡萄畑の葡萄作り」――序 岸田國士
その中にある ”聡明なペシミスト” と云う言葉が何とも納得できるものだった。岸田國士が云うところの 「人間が嫌ひ」 がどういう意味なのかはよくわからない。ルナールがどんな人生を送ったのかを書かれたものは見つけられなかった。でも、ペシミスティックであることはわかる。

中学生の私がルナールのペシミストぶりに感動したとは到底思えないし、一体全体子供の私にとって何が面白かったのか今となっては自分の事ながら謎だ。彼の「博物誌」は青空文庫で読めるとわかったので、ダウンロードしてみた。ここから少しは何かわかることを期待しつつ・・・
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