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仮面物語集

30年前というのが、どれほど昔なのかといぶかっている。が、Amazonはもう画像など出してくれない。まだ続いている『フランス世紀末文学叢書』。
仮面物語集 (1984年) (フランス世紀末文学叢書〈7〉)仮面物語集 (1984年) (フランス世紀末文学叢書〈7〉)
(1984/03)
ジャン・ロラン

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仮面物語集
犯罪、エーテル、ホモセクシャル……人間のアイデンティティをゆるがす仮面をテーマに、都会の夜のデカダンスを織りなす頽廃貴族ジャン・ロランの傑作幻想短篇集。「仮面の穴」「知られざる犯罪」他収録。

ジャン・ロランは仮面に執着した作家だそうで、彼の仮面を題材にした短篇をどっさりと集めている。澁澤龍彦のお気に入りの1冊だったそう。仮面特集だが、アンソロジーではなく、自作のみでここまで仮面ばっかシも凄い。ジャン・ロランはジャーナリスト作家であり、作家としての彼は、過激なデカダン派と評され、そして現代ではやや忘れ去られた作家というのが、私のインスタントで得た知識。そのデカダンなるものに属して語られる作品については過去にも読んではいるが、そのヨーロッパ社会でのデカダンの実感は、”大衆みな平等” (?) 日本人には実感は難しい。ダンディーを超え、むしろ倒錯と呼んでよいような身なりや行動について逸話が残っているようだが、彼個人のホモセクシュアリティーやエーテル中毒と作品は別物よね・・・

仮面というのは、自己を隠す、自己とは異なるものに変身する、つまりには現実から逃避し、虚飾の世界に逃げ込むというデカダンのペシミスティックの現れ?などと思ってはみたが、デカダンと云う言葉に脅かされて構えてみたものの、中にはクスリと笑ってしまいそうなものもあり、しかし仮面の王道のような、ゾッとする結末もあり、かなりお腹一杯の気分になれる一冊。が、ちょっとお腹一杯過ぎ。
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