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昔には帰れない

R・A・ラファティの2冊目。短篇が面白いというので、短篇集からこんなものを一冊。
昔には帰れない (ハヤカワ文庫SF)昔には帰れない (ハヤカワ文庫SF)
(2012/11)
R.A. ラファティ

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恐れ入りました。SFとかアメリカ作家とか、ハヤカワ文庫SFという思い込みがあるままでは、ラファティを逃していたね・・・・ SF界きってのホラ吹きおじさんの異名をとるだけあり、そのホラぶりは大いに納得。が、ただのホラ吹きおじさんではなく、天才とか鬼才と呼ベルレベルのホラおじさん。

I
「素顔のユリーマ」 ***
「月の裏側」
「楽園にて」
「パイン・キャッスル」
「ぴかぴかコインの湧きでる泉」 ***
「崖を登る」
「小石はどこから」 
「昔には帰れない」
II 
「忘れた偽足」 ***
「ゴールデン・トラバント」
「そして、わが名は」
「大河の千の岸辺」 ***
「すべて陸地ふたたび溢れいづるとき」
「廃品置き場の裏面史」
「行間からはみだすものを読め」
「一八七三年のテレビドラマ」


こちらは翻訳者が2名。第一部は伊藤典夫氏が気に入ったシンプルな短篇たち。第2部は浅倉久志氏の ”ちょっとこじれた” 作品たち。確かに・・・ 最後に行くほど難解度が増す感じ。素っ頓狂な設定はさておき、時に哲学や宗教臭も感じられ、子供時代を振り返るような古きよきアメリカのノスタルジーもあり、笑わせたかと思うと妙にしんみりとさせてくれたり。。。電気技師を経て45歳になってから作家の道に入ったというから、人生経験を積んだが故の可笑しなおじさんは、第一部のシンプル版ではなく、本領は第二部のこじれたほうなんだろうが、こじれた方はホラで片付けてはいけないほどの猛毒の味。きっと3回くらい読んでも理解できないかもしれない。で、ラファティ初心者の私が面白かったものは、*** をつけてみた。

しかし装丁のテレビアニメのようなイラストはちょっと違うよね、と読了後ひとり苦笑した。ホラ吹き話しで面白く終わる短篇ではないのだろうが、でも深いのか本当は深くないのか実はよくわからない。この辺を煙に巻いてニヤニヤと笑うおじさんなのだろうか?

初心者としては、入手可能なその他短篇を今後も漁るつもりだが、オリジナルは英語よねえ。上手い翻訳に騙されて、そんなに難しくいないんじゃないかという期待(錯覚?)もあるが、とはいえ、”サイエンス”フィクションなんだから、手強いかも知れない。Kindleサンプル版で調査しようかと思案中。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

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