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冷たい星

私事ながら、最近公私ともども、いや”公”だけか・・・ サイテーの日々を過ごしている。人生サイテー日々でも本が普通に読めるかというと、これが全くダメになった。煩悩が脳を占拠していて、本を開けど目は文字を流しているだけで、まったくストーリーからは置いてきぼりを喰らう。ああ~~と云いながら、数ページ戻るのはまだよしとして、そのまま一冊あきらめて読み進んでしまうこともある・・・・ だったら読まなきゃいいのに、習慣というものは恐ろしいもので、それでも本は開くのよね・・・ 愚痴、グチ、ぐち は止めよう。

気をとりなし、絶対アマゾン様は画像なんてだしてくれるはずがあるまい、と自信たっぷりで臨んだら、あれ、画像が出るじゃない。なんだが異常に不気味なこの表紙。1971年に発刊されたこの本。ぐぐってもこれだけヒットしないのは、発売の頃にインターネットなどなく、そして今では誰も興味を示してくれないからか?しかし実に不気味な表紙だ。
冷たい星 (1971年) (今日の海外小説)冷たい星 (1971年) (今日の海外小説)
(1971)
グイード・ピオヴェーネ

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40歳になろうかというサラリーマンが、ある日突然仕事も愛人もぶん投げて、田舎の家に引きこもる。そこには、ぎくしゃくした関係の父親がいるが、この二人の会話が不自然なほどひどくぎこちない。そして別れたはずの愛人の元の男に狙われ、この男がその後殺害されたことから、主人公に犯人の嫌疑がかかる。そして、主人公は屋敷近くに隠れるように住み始める。と、ここまでは、さあ、この先この殺害容疑がどう晴れるのか、と展開すると思いきや、哲学警察官が現われ、死んだドストエフスキーが蘇り、死の世界を語る。笑う本ではないと知りつつ、さすがにドストエフスキー登場の場面は、笑ってしまった私。いや、だって、笑うしかないでしょ。

哲学警察官は哲学を語る警察官。君は犯人ではない、と言い切るものの、主人公、ドストエフスキー氏、そしてこの哲学警察官の3人は、ただただ ”死” を論じ、物語はひたすら哲学論一辺倒になる。主人公の父親の死、そしてその父の生前の計らいで、主人公は犯人ではないことが証明されるが、明るいエンディングなど期待できるはずもなく、主人公は「死の世界」に生き、そして「冷たい星」の中に生きがいを覚える。

と、支離滅裂な解説ながらこんな本だった。私には全く理解不能だったよ・・・ が、この本はあとがきによると、イタリアでは絶賛をもって迎えられ、ストレガ賞も受賞している。

すいません、もう一度絶好調時に読めばいいのかもしれないけれど、再読には至りそうにない。どこかのブンガクシャの方が今後懇切丁寧にこの本を解読してくれないかしらん?
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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